詰将棋日記 #009 すっかり更新をさぼってしまいました。 『将棋図式集 上』(森雞二編、ちくま学芸文庫)に取り組んでいたのですが、「将棋秘伝鈔」(初代大橋宗桂)43題を解き終えた後、「将棋経鈔」(二代大橋宗古)に入り、収録されている27題中26題は解いたのですが、最後の第百番で躓いてしまい、そうこうしているうちに『13~17手詰パラダイス 五段を目指す200題』(詰将棋パラダイス編、マイナビ)を購入し、そちらを始めてしまいました。 1日数題、のんびりやっています。そこ
「詰むや詰まざるや」の前段階としての『将棋図式集 上』 正月休みが明けて仕事が忙しくなったこともあり、すっかり更新をさぼってしまいました。 『将棋図式集 上』に収録されている、初代大橋宗桂の「将棋秘伝鈔」(「将棋力草」)43題は、1月21日に終わりました。 そもそもこの本を解こうと思ったのは、身の程知らずにも図巧・無双に取り組みたいと思ったからでした。 下記の雲の上の方(直接存じ上げませんが)のツイートに刺激を受けた次第です。 https://twitter.com
初代大橋宗桂の墓参り ここのところ取り組んでいる「将棋秘伝鈔」の作者は、初代名人、初代大橋宗桂(1555~1634)です。 初代大橋宗桂、で検索すると、11年前の名人戦の際、森内俊之名人(当時)と挑戦者の羽生善治二冠(当時)が宗桂のお墓参りに訪れたことが報じられていました。 この霊光寺、幕末の棋聖といわれた天野宗歩も眠っているそうです。 一度訪れてみたいものです。 将棋秘伝鈔 17日目&18日目 さて、おとといは第五十一番を解いたあと、調子に乗って第五十三番にも挑
将棋秘伝鈔 17日目 昨日解けなかった第五十一番が解けました! 初手は8二か6二から金か銀を打ち込むしかないのですが、どちらも続かなさそうで途方に暮れたのですが……。 以下ネタバレがあります。 まずは考えてみてください。 初手▲8二銀に△同玉の変化、▲9二飛 △同玉 ▲8四桂 △8二玉……で続かないと思い込んでいたのですが、なんのことはない、▲9二飛ではなく▲9二金と打っておけば、△7一玉のときに▲8一金と桂馬を奪って△同玉に▲9三桂と打てば、この段階で持ち駒にもう一
将棋秘伝鈔 14~16日目 将棋秘伝鈔、14日目は第五十番に取り組みましたが、解けませんでした。 15日目。改めてにらめっこすると、「そっか~!」とひらめき、解けました。9手目が完全に死角に入っていました。 攻め方5七銀の意味をまるっきり取り違えていました。 下記に決定的な? ヒントがあります。まずは見ないで解いてみてはいかがでしょうか。 ヒント:13手詰めです。この手数を知ると、ぐっと簡単になると思います。 16日目。第五十一番に取り組みましたが、やはり解けませ
将棋秘伝鈔13日目 きょうは4題解けました。 まずは第四十五番。 初手の二択で少し迷いますが、その後は、最後まですらすらと進みます。 ちょっと素朴過ぎる気もしますが、龍追い趣向の源流という感じでいいですね。 続いて第四十六番。 こちらも、6六銀の配置が大ヒント。 初手以外はさして紛れもなく、すらすらと進みます。 このくらいの難易度で、21手詰というのは、変化をきちんと読み切る基本を作る上では格好の教材なのかもしれません。 続いて第四十七番。 9三から脱出さ
将棋秘伝鈔12日目 きょうは第43番から。これはほとんど見た瞬間に解けて爽快でした。 続いて第44番。 中盤、ちょっと読みにくい手がありますが、わりと好きな味わいの作品です。19手詰めです。 ほんとうは、1日10題、ほかに「筋トレ」としてハンドブックシリーズのタイムトライアル毎日1冊! などと目標を立てたいところですが、三日坊主に終わるのは目に見えているので、細々と続けていきたいと思います。
将棋秘伝鈔11日目 筑摩書房の「日本将棋大系」の『図式集 上』(森雞二著)は、初代大橋宗桂の「将棋秘伝鈔」43題から始まります。 そのうちの23問目が上の図面、第四十番です。 少し手こずりましたが、25手詰を読み切った……と思って答えを見たところ、9手詰でびっくり。ただ、9手は元禄16年(1703年)に出た増補版(「将棋力草」の名で知られます)に書かれている答えとのことで、解説には25手の変化もちゃんと載っていて安心しました。 さて、明日から仕事が始まりますが、毎日最
三間飛車試運転続き 昨日に続いて三間飛車試運転。 第1図から、本譜は▲8八飛と向飛車にしてみましたが、(一直線銀冠類似の)5筋不突き型にはいまひとつだったかもしれません。 ここは▲3六歩~▲3七桂の活用を急ぐか、▲5六銀と出て△4四歩を突かせる指し方がスマートだったようです。 5~6筋の折衝が一段落して第2図。ここで△7五歩が嫌でしたが、本譜は△6六銀 ▲6八角 △5七銀成 と銀損の攻めだったのでさすがに良くなった、はずでした。 第3図が問題の局面。第一感は▲7八金で
昨年末から『将棋図式集 上』(筑摩書房)に取り組んでいます。 きょうは初代大橋宗桂(1555-1634)の「将棋秘伝鈔」から第三十四番と第三十六番です。 4七の馬が強すぎるので、逆に考えやすいとも言える作品ですが、20分近く考えてしまいました。答えは合っていましたが、2手目の変化をちゃんと詰ましておらず、気分的には△です。 こちらはかなり手が限られているので、順調……に思えたのですが、最終手がなかなか見えず(苦笑)、ちょっと手こずりました。 今のところ、毎日1問以上は
三間飛車試運転 昨年も仕事が忙しくて将棋を指す余裕がほとんどなく、たまに指すネット将棋も指しっぱなし。ということで、今年はできるだけ振り返り、言語化してみたいと思います。 まずはきょうの対局から。 見よう見まねでAI流と言われる三間飛車を初めて指してみました。 第1図で私は△8四歩。先手が9九に玉をもぐった瞬間に仕掛けたかったので、価値の高い手で待とうという考えでしたが、ここは△1四歩や△3五歩も有力だったようです。△1四歩に▲1六歩△1三桂▲1七桂と進むのであれば、