エジプト神話❗が分かる❗
今回はエジプト神話❗❗
この神話もまた、前回紹介した最古の神話メソポタミアが元となっていると考えられていて、ほぼ同じくらい古いと考えられています❗
エジプト神話にはラーやオシリスといった神がでてきますが、トレーディングカードゲーム、遊戯王で遊んだことがある人なら馴染みのある名前ではないでしょうか❓️
他の神話もそうでしたが、やはり現代のアニメや漫画等の人々を惹き付ける娯楽は神話を元にして作ったものが非常に多いように思います。
また、メソポタミア神話同様、古いことから様々な矛盾があり、ストーリーを一本化するのが非常に難しい神話となっております。笑
ですので今回もできるだけ分かりやすく、各主要な神に焦点をあてながらエジプト神話を紹介していこうと思います❗
それではいきます❗
エジプト神話
太陽神・ラー
まず初めは太陽神・ラー❗
神話ではおきまり、最初は世界は混沌に包まれていました。
その中から自力で突如現れた神、それが太陽神・ラーです。
古代エジプトでは様々な部族の間で、太陽神が最高神という位置付けで信仰されていました。
太陽神は、部族が統合されるとともに、ある時は別の太陽神と同一視され、あるときは分離されと、複雑な状況を呈していました。
そんな太陽神の中でも中心的存在となったのがラーでした。
ラーは隼の頭をもつ男性神としえ表されます。
エジプト神話では、崇拝する対象を何かしら動物と関連付けるという特徴があります。
他の神話と違い面白いところですね。
ラーは、大きな船で空を渡っているとされ、その船が太陽となり日中は空を渡り世界を照らし、夜は冥界を渡っていると考えられていました。
なかなかおもしろい発想です。
大気の神・シュウ
すこし汚い話ですが、古代エジプト時代、男の自慰はすごく神聖なものとされていました。
この時代、エジプトの王ファラオの公開自慰等により、その年の豊作を占ったりしたという記録が残されています。
その為、神話においても自慰には特別な力があるようです。
ラーは男性ですが、自慰をすることで1人で子供を産むことができました。
ラーから産まれたのが
大気の神・シューと湿気の神・テフヌトです。
そしてさらにこの2神は、
大地の神・ゲブと天空の神・ヌトを産みます。
このゲブとヌトは非常に仲良く、四六時中くっついたままでした。
それをよく思わなかった父のシューは、引き裂こうと2人の間に入り片方を持ち上げます。
こうして、大気の神・シューが大地の神・ゲブと天空の神・ヌトを分けたことで天と地が分かれ、間に大気ができた。
これがエジプト神話での天地創造の物語になります。
天空の神・ヌト 知恵の神・トト
大気の神・シューによって引き裂かれた後、天空の神・ヌトに子供ができてしまいます。
これに対して太陽神・ラーは、無惨にもヌトに
「1年360日どの日にも子供を産んではいけない」
と言い渡してしまいます。
これは、月の満ち欠けの日数を1ヶ月とする太陰暦を古代エジプトでは採用していたことを表しています。
不憫におもった知恵の神・トトは、月の神に会いに行き、チェスのようなボードゲームで勝利し、
「5日分の時を自由にする権利」を得ます。
そして360日にその5日を足し、従来の1年を365日としその5日間でヌトが子を産めるように計らいました。
知恵の神・トトは、こういった神々の問題が起こった時、たびたび登場して助けるという役割の神になっています。
この物語は、太陰暦という政治的な要素が神話として語られるという点におもしろさを感じます。
オシリスとイシス、セトとネフティス
先程の天空の神・ヌトから産まれたのがこの4神。
この4神は入り乱れた物語のため、一気に紹介していきます。
オシリスとイシス
セトとネフティス
は兄妹でありながらカップルとなっています。
時がたつにつれ、太陽神・ラーの力が衰え初め、ラーは神々の王座を譲ることにしました。
その候補となったのがオシリスです。
オシリスは知恵があり、情け深く美しい容姿をもつという非の打ち所のない神でした。
ですがこれをよく思わなかったのがセトで、ある時、オシリスを騙し、自身の手製の棺桶に閉じ込めて海へ流してしまいます。
これを悲しんだオシリスの妻イシスは長旅の末、オシリスを探しだしますが、その事を知ったセトはまたイシスからオシリスを奪い、体をバラバラにしてエジプト各地に撒き散らしてしまいます。
ですがイシスは諦めません、次はバラバラになった主人の体を集める旅にでます。
この時、セトの妻ネフティスと、その子アヌビスもイシスに協力しています。
このアヌビスは、なんとオシリスのネフティスの不倫関係の間でできた子です。
なんという複雑さでしょう。
そしてついにバラバラになったオシリスの体を集め、アヌビスが縫い合わせ、包帯でグルグル巻きに固定し、イシスの魔法で復活させます。
この時、局部だけがどうしても見つからず、不完全であったため、現世にはとどまれないということになり、オシリスは冥界へいき、王となります。
このオシリスの復活は、ミイラの紀元とされていて、古代エジプトでは死後、再生して復活すると考えられていたということが分かります。
この点、古代エジプトならではの考え方で非常に面白いところです。
ホルス
復活したオシリスとイシスの間に産まれた神。
それがホルスです。
ホルスは日本の古事記で例えると天照の孫、ニニギにあたる存在で、
ホルスをつくるためにエジプト神話がつくられたと言っても過言ではないでしょう。
というのも、この神話ができた時代、エジプトではファラオという王がエジプトを治めていました。
ファラオはホルスの化身として人々に信じられていて、その権威を背景に王として君臨し、政治を行っていたのです。
ホルスの化身ということは、元はオシリスもっと辿ると太陽神・ラーの化身ということになり十分な権威の裏付けとして使えたのです。
神話ではホルスを王とするために尽力する母イシスと、それを食い止め、自らが王になろうとするセトの戦いが繰り広げられます。
この戦いではホルスは一度殺されたり、ラーを裁判長とする裁判が開かれたり、
「カバに化けて長く水の中に潜れたほうが勝ち」
という勝負が行われたり、、、と様々なことがありますが、最終的にはホルスが自身の左目と引き換えにセトの睾丸を傷つけ、ホルスの勝利となり、王となります。
決着の着き方が下品な表現ですが、他と比べ、性に対してなにか特別なイメージがある古代エジプト。なにか宗教的な意味合いがあったのだと思われます。
こうしてホルスが王となり、その後、ホルスの化身として各時代のファラオが活躍し、エジプトはピラミッド建設等様々な功績を残していきます。
アレクサンドロス大王の東征によって、ギリシャ文化と混ざり会う『ヘレニズム』が起こりますが、その際古代からあるこのエジプトの神話、文明というのは世界に大きな影響を与えることになります。
あとがき
エジプト神話は太陽神をトップとして構成されています。
厳密にいうと太陽神自体も色々と複雑で変わったり様々な神と融合したりとしているみたいなのですが、一応トップは太陽神と揺るぎない形になっています。
この物語に出てくるセト。
セトとオシリス、セトとホルスというように様々な形で自らが王になろうと台頭してくる物語があります。
これは部族の中で、セトを信仰する勢力が大きかったことを表しているのでしょう。
実際、第十九王朝にでてくるセティ1世というセト派だったとされるファラオも存在します。
こういった様々な派閥等はありつつも、トップの太陽神というところは変わらない。
現代の『国』の形と似ています。
神話や宗教によくあるパターンですが、こういったところが私は非常に好きです。
古代の世界では、今よりもっと『国』という考えが非常に曖昧で難しかったと思います。
だからこそ、なにか共通のフィクションを作り、『国』をまとめるということは非常に重要だったのでしょう。
ここでは『国』としましたが、『国』もなにか共通のフィクションがあってできるもので、実際は『国』という例えはおかしいでしょう。
もっと根本的ななにか。
この考えを辿っていくといつも私はたった二人からできる人間関係に行きつきます。
「趣味が合うから」「好きなものが一緒だから」「嫌いな人が一緒だから」、、、、
たった二人の人間関係ですら、人は何かしらの理由があり結び付きます。
そこに何か理由がないなんてことはあり得ない、突き詰めると必ず何か理由がある、そしてこれらは全てフィクションであると私は考えています。
そして神話や宗教等はすごい規模の人間関係をまとめるフィクション。
そう考えると人間関係や人間の本質等全てがこういった神話等につまってるのではないかと思えてきます。
私自身学生時代、自己啓発本等たくさん読みましたが、それらよりはるかに神話、宗教を勉強している方がかなり為になるなと実感しています。
古代から私達人間は様々な考え、グループがある中で、フィクションの中で生きてきて、世界、国、社会を構成してきたのだから、
これからは『世界平和』というフィクションに向かって、地球全体が1つになり進んでいくこともできるのではないかと考えます。
このnote、最後は毎回話にまとまりがなく、非常に読みづらいかもしれませんが、その時思った、感じたことを日々そのまま書こうと決めているので、多めにみてください!!笑
読んでいただきありがとうございます🙇♂️🙇♂️
このnoteを通して皆さんと一緒に自身の教養も高めていきたいと考えているので、なにか間違った知識等ありましたら遠慮なくコメント欄までお願いします🙇♂️
このnoteはある目標に向かって日々、勉強したことについて更新しています。こちら↓にまとめてますので良かったらご覧くださいm(__)m
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