誤審
今回のパリではあらゆる競技での誤審が、もっぱら取り沙汰されておりますね。
これはあれでしょうね。昨今の、誰しもがカメラを持ってるという異常な状態が引き起こしたものでしょうね。
証拠が各個人の手元に残っていれば、その全てを隠滅することはできない。1回限りの、しかも当意即妙的判断を要求されるジャッジを、後々に何回も繰り返し繰り返し再現できてしまう不幸ですね。
スペイン戦のオフサイドも、元はと言えば、誤審を防ごうというサッカー界の大きな流れから出たものですよね。
確かにあのオフサイドは人間の目視では判別できません。以前なら間違いなくゴールです。
でも日本はそれを強く主張することはできない。不平不満は許されません。何てったって我々には「三苫の1ミリ」がありますからね。そう言えばあれもスペイン戦でした。
あれも以前ならゴールラインを割っていると判断されゴールキックでプレイ再開だったでしょう。VARのお蔭で、我々はあの歓喜にありつけた訳です。
さっきも言いましたが、サッカー界、というかFIFAはそっちの方向に大きく舵を切った訳です。そっちというのは「より正確な判断」というより「クレイムを受け付けないシステム」です。
一々プレイを止めて映像を見なきゃいけないので、そりゃアディショナルタイムも長くなります。「7分?」どころの騒ぎじゃない。この前は「15分!」というのもありました。
プラティニが「バカげている」と言ってVARの導入を阻止しようとしたら誰も耳を貸さなかった。どころかあのような仕打ちまでして。
これからのサッカーはこうなのです。引き返すにはなかなかの労力が必要でしょう。
諦めてください。
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