下鴨アンティーク〜白川紺子

「後宮の烏」を読んでからずっと白川さんの作品を読んでます。

「後宮の烏」と同じオレンジ文庫から出ている「下鴨アンティークシリーズ」は8巻までで完結している作品で、現在2巻まで読み終わり、3巻を読み始めたところです。

今回の作品では主人公に特殊な能力があるのではなく、主人公の祖母が残したアンティーク着物たちに不思議な現象が起こり(本来あった柄が消えたり、不思議なメロディが聞こえたり)それをその着物にまつわる謎を解き明かしながら、元の状態に戻すのが主人公の役目。

白川さんの作品の特徴として、語りが主人公1人語りではなく、登場人物それぞれの目線で自然に流れていて、そこが魅力の一つだと思ってる。

主要な登場人物である、鹿乃と良鷹の兄妹の関係性や、ずっと鹿乃を小さな妹のように見守ってきた彗の心の動きとか…キュンとしたり、ほっこりしたり、じんわりきたり、ずっとあたたかな気持ちに満たされる。

他の作品でもそうで、簡単に恋愛感情とは括れない、もっともっと広くて深い愛情の物語。

あと、旧華族のこととか、日本の歴史的な文化背景についても丁寧に描かれていて、参考文献がいつも大量に載ってたりして、そう言った普段あまり触れてこなかった日本の文化についても知れることが興味深くもある。

そう、エンタメ性が高いなぁ。いつか実写ドラマ化とかしてもいいのじゃないかと思う。期待しちゃう。アニメよりはドラマで見たいな。

後宮の烏はクオリティ高いアニメ化で大満足だったし、あれはぜひまた2期もやって欲しいし、出来れば完結まで描いて欲しいけどなぁ。

それ言ったら十二国記のアニメもなぁ…また改めて最初から最新刊の一区切りするところまでアニメ化をずっと期待してますが。脚本は絶対同じ會川昇さんでね。

話それたけど。

とにかく下鴨アンティークシリーズにしばらくどっぷりです。

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