「SDGsウォッシュ」ってご存知ですか?
「SDGsウォッシュ」とは
「実態以上にSDGsに取り組んでいるように見せかけること」を指します。
英語で「ごまかし」「粉飾」を表す
「ホワイトウォッシュ(whitewash)」から
「グリーンウォッシュ(green wash)」という
環境用語が生まれましたが、
さらにSDGsにフォーカスしたものが
「SDGsウォッシュ」
と言われています。
まとめると、
「SDGsウォッシュ」とは、
実態がともなわないのにSDGsに
取り組んでいるように見せかけることを指します。
そもそも、
「グリーンウォッシュ」
という表現は1980年代に欧米を中心として
うわべだけ環境に配慮していると見せかけた企業を
批判する表現として広まり40年くらい使われている言葉です。
悪質な場合は「商品を売るために」、
根拠がないのに商品に「エコ」「省エネ」などと記載したり、
曖昧な表現を用いて「オーガニック」っぽく見せるものがあります。
(消費者もそんなに詳しくないので買ってしまうのです)
近年、SDGsの認知が高まってきたことで、
「とりあえずSDGs」という企業が爆発的に増えました。
では、どのようなケースが
SDGsウォッシュと呼ばれるのでしょうか?
具体例を挙げてみます。
【CASE1】
SDGsの取り組みをを掲げているだけで行動していない
自社のHPなどにはSDGsと事業を結び付けた取り組みを進めていると
掲載しているものの、実際には行動を起こしていないケースは非常に多い。
早急に何かしら取り組まなければならないという意識から、SDGsの
本質を理解する前にとり急ぎ付け焼き刃的にやってしまっているケース。
(SDGsは売上に繋がらないオマケ的なものと考えている場合が多い)
【CASE2】
掲げている取り組みと実際の事業の矛盾
公表している取り組みと実際の事業が矛盾している場も多いです。
例えばSDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の解決に向けた
取り組みをしている場合…
この目標を達成するために企業は、
・CO2削減のために社用車に電気自動車を導入
・事業所の電気をLED化し、太陽光などの再生可能エネルギーを利用
といった取り組みを掲げます。
しかし実際には、
・電気自動車を導入するも、社員のガソリン車利用率は変わっていない
・再生可能エネルギーへの切替えは完了したが、化石燃料を取扱う企業
へ投資している
と、環境にプラスになるような行動を実際に起こしているものの、
同時にマイナスになる取り組みも行なっており、矛盾が生じている状態。
一般的なSDGsウォッシュはこういったことです。
…と説明するとちょっと難しいと捉える方もいるでしょうし、
ご自身には関係ないとと捉える方もいるかもしれません。
では、こんなことは日常見かけませんか?
スーツやジャケットの襟に、
SDGsのバッジをつけているのに…
1)コンビニで買物袋をつけてもらっている
2)喫茶店でプラスチックストローでアイスコーヒーを飲んでいる
3)ガソリン車のタクシー(特に個人タクシー)を利用している
4)毎日コンビニでペットボトルの飲料を買う
5)自室以外の空間や屋外でタバコを吸う
エトセトラエトセトラ…
普段の日常の生活の中にも、
めちゃくちゃ沢山の「SDGsに反する行為」が存在します。
その全てがダメ!というわけではなく、
何にも知らず、何も考えずに「ただトレンドとして」
SDGsのバッジをつけていることがSDGsウォッシュなのです。
このブログをお読みのみなさまは大丈夫ですよね?
もちろん、まだそこまでの認識がなかったとしても
それを責めたいわけではありません。
気づいた時から、「自分ごと」として捉えて行動すれば良いのです。
偉そうにこのブログを書かせていただいている(?)僕も、
つい先日イベントで「SDGs大喜利の司会」を無茶振りされて(笑)
急いで色々調べて知ったことも沢山ありました。
そして、先日見つけたのがこの堺市限定のSDGsバッジ。
古墳で有名な堺市らしく、
古墳×SDGsになっております。
「あ、SDGsってそういうことか!」
と気づきました。
残すべき大切なものをキチンと後世へ残す。
SDGsというとちょっと難しい感じもしますが、
そのひとつひとつはコドモの頃から教わってきたことと同じですね。