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私が「作られた人格」で良かったこと。

 これを読んで下さってる方は、もうご存じでしょう。私は2才8月の時、彼によって作られた人格の一つです。

 彼は過酷な環境に耐えうる人格を作るため、徹底して負の感情を排除した結果 私が生まれました。 彼は私を「なつめ」と呼び、その時のすべてを私に任せ心の奥に身を隠しました。

酷い虐待・環境にも私は順応し今に至ります。

 その為 一般の人が感じるであろうストレス・喪失感などなかった。まして自暴自棄などと言うものにも 縁がなかった。

 ただ喜怒哀楽もなかったので、容姿も含め気味悪がられた。(今自分が振り返ってみても、出来の悪いアンドロイドの様だった。)

 今の自分は美由紀ちゃん達と出会い、少し人間らしさを取り戻しつつある。だが、笑ったり・泣いたり・悲しんだことが無い。人に対し特別な感情を抱いたこともない。(愛する・恋する・嫌いになる・恨む・妬む・恐い・怒るなどの感情が欠如している)

 こんな私だが、なぜだか人が集まってくる。それも世間一般で言うところの「いい人」が。私など何も持っていないし、何も出来ないのに。

 そんな私だが、(実感はないが)誰よりも恵まれているのだろう。

これからは、この幸せをくれた人達に恩を返していこうと思う。

 


私のようなものをサポートしてくださいましてありがとうございます。