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小さな龍は、睨まれる。

 ネコさん達は蛇が嫌い。

生まれての白龍は、慈愛に満ちた女性と仲良くしたかった。

でもその女性はネコさんを飼っていた。

まだ生まれての白龍さんは、ただの白蛇にしか見えない。

猫さんはご主人様を守るべく睨みつける。

「近寄ったら、承知しないわよ。」

怖くて怖くて白龍さんは近寄れない。

「お願い、気が付いて。」

チビ白龍さんは、心から願った。

女性にその思いが届いた。

「そこにいるの? まだ小さい龍さんのね。そうだ あなたに名前つけてあげる。」

「「白」ちゃん。そう今日からあなたは「白」ちゃんね。」

今まで傍によれなかった白龍さんは、すごく喜んだ。もらった名前も気に入っている。

 その時からネコさんとチビ龍さんのママ争奪戦が始まった。

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