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家出少女2

 彼女が私の家に来て3日たった。私は何も彼女に言わない ただ言ったのは、家の中のものは勝手に使っていいことと毎日必ずNamiさんには連絡することだけ。

 私は元々言葉数が少ないのでこういう時には丁度いい。嫌な顔もしない基本 私はネコ様達のこと以外すべてOKだから。

 彼女も私が全然詮索もし無し説教じみたことも言わないので楽そうだ。今朝もうちから登校していった。今まではぎりぎりまで寝て慌てて登校していたらしい。でも私は朝7時には彼女を起こし 朝食をちゃんと摂らしてから送り出す。

 今までは夜型人間だったらしいが、うちでは遅くとも夜1時なると寝ている様だ。何も強要はしていない。私自身が3・4時間しか寝ないで起きているのだから、何も言える立場ではない。

 彼女に合いカギを渡している。私はいつもの様に仕事に行く。その間にいつ帰ってきてもいいように。

 仕事から帰ってくると彼女が何か作っていた。匂いからするとシチューらしい。

「いつもお世話になってばかりだから、今日は私が出来る料理創ってみました。」

 有難くいただいた。

彼女には悪いのだが何か変な味がした味つけも濃い。たけど折角作ってくれたのでだまって完食した。私の様子を見て彼女も食す。

 その刹那 、「ごめんなさい、美味しくなかったですよね。」としょぼくれる。

 台所を観察し理解した。

「多分コンソメじゃなくだしの素を使ったんだね。だから塩っぱくなってしまったんだよ、べつに気にする事は無いよ。この失敗を次に生かせばいいんだから。」と答える。

 「・・・。なつめさんて絶対人の事悪く言わないんですね。何も言わないし聞かないし、やっぱりなつめさんがパパだったらよかったのに・・・。」

別に優しいわけではないと思う、ただ状況を見極め判断しただけなのだから。人さまから見るとそう見えるのだろうかと考えてしまった。

 この頃 つきママ達はMiyukiちゃんの傍から離れない。寝る時も彼女の部屋(一様3部屋あるので使っていない約7畳の部屋が現在彼女の部屋となっている)で一緒に寝ている。

 多分私があまり寒さを感じないので部屋が寒いためだろう。一方彼女は寒さに弱いので、エアコンを使用しているのだからこの現状は必然のことなのだろう。

 彼女も大分 落ち着いた様子。だがまだまだ 帰る様子はない。



 


 


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