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命ちゃん成長日記「私ここ好きです。」

 美由紀ちゃんと葵ちゃんがバイト帰り、家に押しかけてきた。

 美由紀ちゃんは前回の一件以来久しぶりに来た。今回葵ちゃんもと言うことは、つきママ達への警戒の表れだろう。

  玄関で靴を脱ぎ短い廊下から、慎重に中をうかがう美由紀ちゃん。今日は二人違う足音がしたので、玄関でのお出迎えはなかった。それ以前にどこにも姿が見えない。つきママさんも黒ちゃん達もみこちゃんもどこに隠れているのか、全然わからない。

 そんなに警戒しなくても大丈夫だと思うんですが。

 美由紀ちゃんは美由紀ちゃんで完全に猫さん達に嫌われてしまったと思い込み、ものすごく落ち込んでいる。

 葵ちゃんと私は猫さん達を探す。物音ひとつしない。

 困り果てていると、泉さんが教えてくれた。「洋服ダンスを探してみて。みんなそこにいるから。」と。

 私の部屋の洋服ダンスの最下段の引き出しがちょっと開いている。そっと引き出してみると、4人でぐっすりと眠っていた。(私は全然服を持っていないので最下段には何も入っていないかった)

 何も入っていないにしてもチビ姫までどうやって入ったのだろう。周りには私の机から落としたであろうティッシュの箱。多分 開けたのはレン君だろう。

 推測するにレン君が引き出しを開け中に入っていた。それをなっちゃんが机の上から見て自分も入ろうとした。その時 机の上のティッシュボックスを落とした。運よくそれが引き出しの前に。好奇心旺盛なみこちゃんがそれを利用して中に。みこちゃんを追ってつきママさんががまた中にと言う感じだろう。 

 「美由紀ちゃん良かったね。君の事が嫌いで隠れたわけではなかったようだよ。」

 なぜか涙ぐむ。それを見て葵ちゃん笑いたいのをこらえている。

 今日は猫さん達の機嫌はいいらしく、二人に遊んでもらっている。

 二人にチョット家の事を頼んで、買い物に出かける。多分天然ちゃんは今日は止まっていくだろうから、いろいろと用意する必要があったから。

 買い物から帰ってくると、玄関にある葵ちゃんのハーフブーツにみこちゃんが入って眠っていた。(思わず写真を撮ってしまった)

 私にきずくと「私ここ好き~~~。」とみこちゃんが鳴く。好奇心旺盛なことはいいんですが、まだよく動かない体でこんなだから先行きがすごく心配なんですが。

 その後 ブーツから出しみんなでご馳走を作って食べました。もちろんネコ様には「マグロの叩きに、チュールを添えて」をご提供しました。

 と言うことで今日は失礼します。読んで下さってありがとうございます。

私のようなものをサポートしてくださいましてありがとうございます。