元ミニマリストが『ミニマリズム』について思うこと。
はじめに
こんにちは。SHINPEIです。
今回のnoteはミニマリストについてのちょっとしたコラム。
ぼくのブログ『A View with a Room』では写真をメインに、それにテキストをつけるかたちでお届けしていますが、noteではテキストメインに、ちょっとおおげさに言うと思想的なところなどにも触れていきたいなと思っています。
それではさっそく。今回は『元ミニマリストが「ミニマリズム」について思うこと。』
ミニマリスト時代のお部屋
ぼくは今でこそたくさんの観葉植物や家具などのモノに囲まれていますが、ほんの2年前までは俗にいう『ミニマリスト』でした。
トップ画像がその時の部屋ですね。こちらです。
このお部屋、いま住んでいる部屋じゃなくてひとつ前。
持っている家具といえばジョージ・ネルソンのプラットフォームベンチと手作りのシェルフくらいでした。
ベッドはなくて、布団を毎朝たたんでクローゼットにしまってましたね。
なんだかその時の風潮というか、ビジネスまわりの流行みたいなものに、『モノを持たない方がクリエイティブマインドが育つ』というものがあったんです。
当時のぼくはとにかく仕事がおもしろく(いまもですが)、言いかた悪いですがそれを鵜呑みにして、極端な断捨離を実行。
その結果、上のようなお部屋になったという訳です(ちなみに並んでる本もビジネス本ばかり、、笑)
ちなみにミニマリストになる以前のお部屋も参考までに。
スタイルが変わったのがお分かり頂けると思います。これを全部捨てたわけですね。自分でもちょっと極端すぎると思いますが(笑)。
ミニマリストの定義って?
ここでちょっと考えてみたいんですが、ミニマリストの定義ってなんでしょうか。
ミニマリストって言葉は当然ミニマリズムからきています。
ミニマリズムを実践する人、のことですね。
ぼくがミニマリズムといえば真っ先に思い浮かぶのは建築家のミース・ファン・デル・ローエ。
彼の名言に『Less is More』というものがあります。
ただこの『Less is More』自体が『Less is More』過ぎて(笑)、受け取りようによっては『何もないことが美しい』と捉えられそうな気がします。
ミースが言いたかったのはもちろんそういうことではないですよね。
というのも、『ミニマルであること』と『何もないこと』は根本的に違うからです。
『ミニマル』っていうのは感性や計算のもとに削ぎおとされた『デザイン』だから。
そしてミニマリズムって一見引き算にみえますが、無駄なものを引いていくのではなくて、必要最低限のものを積み上げるっていう『足し算』って解釈もできます。
決して『少ないだけが良いこと』とは思えないんですよね。
ミニマリズムをストレスにしてはいけない
ただ、現代日本におけるミニマリストというのは、見た目の美しさを追求するんじゃなくて身軽であることの快感を味わうものだとは思います。
とはいえミニマリスト経験者の立場から言いますと、何もないことを追求すると、裏を返せば増えることが苦痛になる、ということ。
少しでもモノが増えるとそれがストレスにつながる可能性をはらんでいるんですよね。
実は当時のぼくがそうでした。
最初はモノを捨てることが快感だったんですよ。ゴミ袋5袋分くらいのゴミ(になってしまった大切なもの)を捨て、身軽になったときはそれなりに爽快でした。
ただそれが済んでしまうと、少しでもモノが増えることが許せない、ある種の強迫観念的な精神状態になって、これはちょっとマズいなと思い始めました。
なぜそんなミニマリストをやめて元のインテリア好きに戻ったのはほんの些細なきっかけだったんですが、それはこちらをご覧頂ければ嬉しいです。
まとめ
あくまでぼくの解釈でミニマリストを定義すれば、『自分に合った最小限のもので生活すること』。
それは決して持っているモノの少なさで計れるものではないはずです。
極論、それでいえば今のぼくだってミニマリストです。だってひとつも無駄なものは持ってないですからね(笑)。
もし仮にこの文章をご覧の方で、昔のぼくのようにインテリア好きとミニマリストの間で揺れている方がいらっしゃいましたら、ぜひインテリア好きに戻って頂き、ともに楽しんでいければと思います。
モノを愛する生活を取り戻しましょう!
そんなインテリアを楽しむ元ミニマリストがお届けする『View with Book vol.1』。どうぞよろしくお願いいたします。
ご覧頂きありがとうございました!
SHINPEI
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