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即興詩 - Riverside


「紫陽花の記憶」


雲が影をつかって語りかけた(雲が影を落として語る
夢の中で見えていた景色
今思い出す
思い出す
紫陽花の記憶とともに
思い出す

静けさ中で
何も言葉は出ない
僕は立ちすくんで
空を見上げた
青と白と透明な歌

空中から糸をたぐるように
ミュージックはいつもここで
生まれては立ち去る
(風のように)

大地は草木を抱きしめて
虫の音を
茹だるような夏の空気の灯火の中に
虫たちの声はささやかな旅路を描いて
僕らに伝えようとした
この星の産声から続く歌を
歌を
歌を

聞こえるサンシャイン
風の音



「内側から」


内側から
辿っていく
胸の中の階段を降りて
秘密の梯子をかけて
泥の中
水の中
川の中
ソファーに腰掛けた

内側へと
歩を進める
大きな窓の外に
光はとめどなく
乱反射して
この世界を見せた

幻として 幻として
幻として 幻として

内側に
秘密の梯子をかけた
そこは君の
本当の帰る場所
Home
I’m home
Every time Every day
Is being born

すべての時は生まれつづけて
吹き込む風は
今何を伝えとう..


「400年前の」


400年前の
歌が聞こえる
石の上に立つ君は歌う

はるか彼方にアルプスの山
牧草の曲線に浮かんで

あ、今聞こえていた
春の嵐の前触れ
あ、今、僕の胸の中で
風を起こして、颯爽と駆け抜けた
一匹の狐

太陽は今日と同じように
天に昇って歌を聴いた

東の故郷へと
その声は届く
音になる前の
この場所を通じて
胸の奥に
いつも咲いていたのは
彼と君と彼女で見た
幻の青い花さ

夢の中で
何度も何度も訪れた

洞窟を抜けて
鋭い山河をかき分けて
もう一度開けた平野を
駆け回る
君の姿は
少年のままでいた
僕らはここで出会うかな
忘れていた花の名を
木々の名を
森の古代の言葉を
思い出せる
大河の流れのように
澱みなく私からあなたへと
紡がれた命の螺旋は
見えない光を通って
この世界を満たしている
朝のスープ
夜の黒の中で
僕らは水の記憶に
触れて溢れてる
命の声が今響いている
昔から
今は昔
かつての朝
8千年の時を
軽々と瞬きした
遠く雲の中で
見つめ合おう
永遠の今を生きていること
瞼は光を集めて
私だけの物語を
今この時に描き続けて

何もかも覚えていると
声はいう 僕らの声はいう
何もかもなくったとしても
生まれてくる光がある
永遠のダンスを踊り続ける

Stay here and now
Stay here and now
Cause its an everything


「僕は詩人」

I’m a poet
Translate the nature voice
Into the words and music
Into the words and music
Through my nature
Through my nature

How earth feel
How the river say to you

僕は詩人
内なる声を聞き取るもの
草木風川森空海波砂

愛を選んで
今日という日を
生きている
ただそれだけ

微笑みかける
今来る時は
鏡のように
水面のように
僕らをそのままに映し出す
神様のはからい
自由に何を見て何を感じていても
きっとそれはたったひとつのこと
伝えている
生きている
生きている
生きている
太陽の暖かさを
この身体はすべて受け止めて
生きている

Composed by Shinta
2024.4.17


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