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しんたろう
2020年10月29日 21:47
詩「悲しみがやってくる」わたしはこないでと言ったあのひとはわたしが呼んだからきたと言ったなんでわたしは呼んだのと訊いたわたしはあのひとの下着を指で噛んでた全ての微笑みのうらに悲しみは立ってたわたしがいま見ているこの景色もきっと悲しみは見ているわたしがいつまでもふりかえりながら歩いていける為にあのひとは居た(2015年5月ブログ「NёüT♴」にて発表)
2020年10月16日 19:24
詩「地獄」あんさん、はよぉ宿題片付けなはれや。そやないと、おやつ抜きになりますえ。そないに泣いてもどうにもなりまへん。その気ぃあるならうちの屍越えてって。どない願うたところでここに警察はいてはらへんで。どない目ぇ擦ったところで、地獄は所詮地獄どすえ。
2020年10月9日 20:26
詩「やまユリ」この道をまっすぐおりていけばまちへ出ますので足元にはお気をつけてこんな日ですから月もみえませんが途中やまユリが咲いていることと思います摘んで帰られるとよろしいです花弁を捥いでいくたび命が死ぬことを想ってどうかわすれてくださいまし今夜わたしとしたことは(2018年8月松原敏夫個人詩誌「アブ 第22号」にて発表)