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譲らなきゃよかった?電車のひとコマ

とある日に
電車乗って座席の前のつり革に捕まって立ってたら
途中の駅でお婆ちゃんが乗ってきた

自分が立ってる斜め前くらいに座ってた若い兄ちゃんが
おばあちゃんにすぐに席を譲って

おぉ、行動力あるねーと感心しながら
微笑ましい景色を祝福するように見守ってたけど

座ったお婆ちゃんが
席を譲った兄ちゃんと隣に座ってたその兄ちゃんの彼女らしき人に
畳み掛けるようなマシンガントークをしだした

兄ちゃんよりも隣の彼女がしっかり接してあげてたけど
だんだん面倒臭くなってきてる感が空気で伝わってきた
(兄ちゃんはすでに最初から面倒臭そうだった 笑)

当然目の前で嫌でも話し声が聞こえてくる僕も
年寄りのうんちくに
相槌打つの大変だなーとか思いつつ
何が正解なんだろって少し考えた

「譲ってもらったからには静かに座っとけよ」
って見てる周りの目線の考え

「譲ってくれるほど優しい人だからお話ししたい」
ってお婆ちゃんの考え

どの目線を切り取っても不自然じゃなく
悪役が登場しない物語を見せられてる気分

唯一、すこし歪んだ考えを持つ僕の心だけが
どちらかというと悪役に買って出ていたのかもしれない 笑

分析とはいえ、あくまで主観なので
自分が思ってるほどこのカップルは気にして無いのかなーとか
駅を降りるまでの間に
なにが正解なんやろかって
しばらく考えさせられた 笑

席を譲る人は、どこまで良い人にならないといけないのか?


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