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目の前のことに集中すれば周りは気にならない

誰が悪いわけでもないが
「自分に注目が集まることに傷ついた」
体にハンデを抱える人がインタビューでそう答えているのを
テレビで見ていた

自分も過去にパニック症やカラダ(見た目)にコンプレックスを抱えていた人間だから
深く聞かなくてもそれだけで「注目が集まることに傷ついた」
という言葉はとても共感できる

周りとは違う悩みを抱えていて、
しかもそれが内面的なものではなく、外面的なもので
人の目に映るものだからこそ、
自分だけが見られている気がする被害妄想に襲われる

被害妄想というと

実際はそうではないのにそう思ってしまう
というシチュエーションで使われるけど

実際に
僕自身が、体験したことを元に訂正したいことがある

周りの目線の全部が自分を非難する目線ではないにしろ
実際には、ほぼ確実自分のことだと言っていい確信犯的な他人の目線があるのだ!

そういうことまで
引っくるめて
「考えすぎ、気のせい、それは被害妄想だ」とまとめられることに
すごく違和感
があったし、
周りに相談することをやめてしまったキッカケのひとつにもなった

僕の肌感覚だが

被害は100%妄想ではなく、実際の何パーセントかは本当に被害を受けている

ひそひそ声が
自分のことを言っているように聞こえるということも

自分に向けられているものかそうじゃないかくらい
空気感で伝わってくることがある

むしろ「バレないと思ってこの人たちはヒソヒソ話をしているのか?」
と思うほど学生時代は、わかりやすい奴らだなとも思ったこともある

そんなこんなで
自分自身いろんな体験をしてきたことから
他人の心に敏感に反応する歪んだ心を手に入れてしまって
心理学やら、脳科学やら本(といっても実用書ではなく新書レベルで)を読むようになった

自分の心の中や頭の中で起きてることがなんなのかの正体を知りたくなったのだ

それからパニック症は、奇跡的に自分と相性が良いカウンセラーの人(いつか本気で感謝しに行きたい人ベスト5の中に入る)のおかげと、
あとは自分である意味実験ともとれるような行動をしてリハビリを経て、
克服できた

克服してから
気づくこともまた色々あるもので

ひとりで生きてきたかのように思えた人生も
なんやかんやで
その要所要所ですごく大切な友達に支えられて生きてきたんだな
という、中・高生が青春真っ盛りに気づくようなことを大人になって今更気づいた

すごいベタな物語だが

本当にそうなるんだと

自分でもビックリするほどで

下手な感動物語にベタに涙する

これが歳をとると涙腺がゆるむというベタなやつか!

っで、気づけばベタベタな人生になったのだが

でもベタベタな人生にまで持っていったということで
克服できていなければ、地獄が続いていたことを考えると、
普通を喜べることもまた成功のひとつなんじゃないかなと思えるようにもなった

これまでに本当に数少ない親友と過ごして
大人びていたと思った自分が実は子供
一番大人だった親友に助けられていたので
思い返すと自分の態度が恥ずかしいし
ほんとうに頭が上がらない存在だった

っでそんな経験を経て、
今では「周りの目線で傷つく」という思考も少なくなって
逆に、

キレイとか可愛いとかいう
誰が悪いわけでもないけど
注目を集めてしまう容姿の人もまたいるわけで

これもまた非難される対象となって

それらによって周りの評価の優劣がついてしまう
良くも悪くも悲しい現実にショックを受けた

客観的に見てそう思うだけで、当事者たちが気にしてなければいいのだけど


よく周りを気にしなくなる方法に、
自分の目標を見つけて、まっすぐ向かっていけばいい
と言う人がいるけど

やりたいことを見つけるというのは
なかなかハードルが高い

高校生に聞くなりたい職業ランキングなんて
本人が自分と向き合って出している答えよりも、
友達のコミュニティーの中で、どんな話題が出ているかという外部的要因が強く影響しているのではないかと思う

実際は、僕も含めてやりたいことなんて考えたこともない人がほとんどなのに、
世間的に、まずはやりたいことを見つけようと煽ってくると
やりたいことが見つからないことで新たな悩みを生みかねない

「まずはやりたいことを見つけよう」

なんてキャッチフレーズはもう時代錯誤だと思う

やりたいことではなくて

なんでもいいから今、集中できるなにかを見つける

将来的なものでなくて、手元にあるゲームでも読書でもなんでもいい

レストランなどの人の話し声や食器の音が飛び交う中でも
集中すると自然と周りの音が気にならなくなって作業ができるようなこと

人の身体はうまくできている

やりたいことに対して
周りにどう思われるか、から始めると
いろんな雑音が気になって振り回されて
とてもじゃないけど始められる環境ではないが

自分の目標とかじゃなくて、手元で集中できることを先に見つければ
周りがどんな状況かなんてほんとうにどうでもいい世界に入り込めると思ってる


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