見出し画像

悪の言い分は「自分こそが正義」|正義の反対は悪なのか?

この世界は、
正義と悪に分かれているのか?

よくアクション映画を見ていると
ヒロインと悪役がアクロバティックに戦い合うシーンを目にするが

どうやら「正義」とはなんぞやを深く追求していくと
そこには、正義と悪ではなく、正義と正義が存在する

つまり
正義しか存在しないことに気づく

|あなたの右は私の左

客観的に2つの意見が対立した時に、特に民主主義国家では、どうしても多数派が正義、少数派が悪という立ち位置になってしまいがちだが、
当事者たちの主観は、みんなそれぞれの正義を持って主張してぶつかっているのだから正義は正義なのである

みんな自分たちの家族を守りたいのである

自分の家族を守りたいという大義のもとに戦争が起こる

そう、世の中は、正義と正義のぶつかり合いでどっちかの正義が不幸にるという究極に矛盾に溢れた世界なのだ

私の右手はあなたにとっても右手に見えるが
私の右方向はななたにとっては左方向

理解するには、相手の立場になって見るということが必要になるが

これの究極デカイ規模バージョンが宗教対立と戦争なのだと思う

|歴史の教科書は勝ち残った正義のまとめサイト

歴史の教科書になるものは
種の争いに勝ち残ったものだけが残した一部分であって、
全体の歴史の背景を知るには、滅びていった者たちの声を知る必要があるが、
もちろん滅びたのだから、それらの声を語り継がせることは不可能なので

歴史は正義のぶつかり合いで、
勝ち残った正義の武勇伝まとめサイトなのだ 笑

生き残った正義が、本当の正義だと語り継がれていく
もちろんそんなもの、違和感がありまくるのだが、

当事者からすると、
相手の正義は自分たちにとっては悪で憎き敵なのだから
負かした相手の想いを、今後の世代に残していこうなんていう心は生まれないだろう

どうすれば
お互いの正義がぶつかることなく共存できるのかを考えていくためには
物事を俯瞰して見るチカラが必要となってくる

僕の、たかが高卒レベルの知能で俯瞰するとなったら
せいぜい棒高跳びのジャンプするくらいの高さからしか
見れないかもしれないけど

もっといろんな物事に対して俯瞰できるように
「飛びまーす!」の掛け声で、がんばってぴょんぴょん飛び跳ねていきたいと思う

|悪役のセリフこそ作者の本心?

ちなみに余談だが、
映画やドラマ、漫画もそうだが、物語を書くお仕事をされている作家さんが、
作品で本当に言いたいことや、伝えたいメッセージというのは
ヒロインではなくて、悪役のセリフとして言わせることが多いということを
聞いたことがある

ヒロインは、理屈を語らせるよりも、人々の感情を揺さぶる役割があって
「そんなもん知るか!ダメなものはダメなんだ!」
というセリフがピッタリだが
それに対して、悪役は
「正義とはそもそもなんなんだ?お前の行いは、全て正しいと誰が証明できる?俺はそんな曖昧で予め用意されたような生ぬるいステージのうえで生きることはもうやめたのだ!」みたいに、
理屈っぽくてなんか面倒くさいやつだなという役割を当てはめやすいということから作者の本心は、悪役のセリフに出るらしい

|サンデル教授の鷹の目で見た正義

何が正義かについて、学術的な解説を鷹の目で解説している有名な人と言えば、「これから正義の話をしよう」でおなじみの
マイケル・サンデルの政治哲学の著書やYouTubeなどで勉強するのがオススメ

日本語訳された「サンデル教授の政治哲学」ていう新書があるが、
久しぶりに読むのを挫折した難しい内容だったので、
YouTubeで「白熱教室」と検索してハーバード大学での講演を見るのが一番良い

ハーバード白熱教室第01回→【https://youtu.be/_qcaASOgHy8


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?