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お坊さん曰く、ピースサインはもう時代遅れらしい

何年か前の法事の際に、お坊さんとお話をする機会がありました。そのときに思ったのが、お坊さんってお話の引き出しが多いなあということでした。

説法はもちろんのこと、何気ない会話の中に仏教の教えとの共通点を見つけ出し、含蓄に富んだ話に仕上げる技術を持っています。考えてみればお坊さんも客商売ですし、トークの技術は営業に欠かせません。

私がその時に聞いたのは、「これからの仏教はITの進化とともに」という話でした。

知っている人もいるかもしれませんが、ここ数年、オンラインでの法要や墓参りが流行り始めているそうです。私が話を聞いたのは何年か前ですが、コロナの影響で今はもっと多くなっているかもしれません。

遠方の親族などの現地で参加できない方が映像を通じて法要に参加できるとのことで、近年のIT化の波が仏教にも押し寄せてきているようです。需要もそこそこあるとか。

そのお坊さんは「ご先祖様や故人のために祈る気持ちが大事なのであって、場所や形式は関係ない」と、個人的にそういった新しい技術については歓迎されていました。

その方は新型のiPhoneとアップルウォッチを使いこなす、私の中のお坊さんのイメージとはかけ離れたハイテクな方でしたから妙に説得力があります。

ただ、技術の進化を歓迎する一方で、技術が犯罪に使用される危険性にも言及されていました。なんでも最近は写真の画質がよくなりすぎて指紋まではっきり写ってしまうので、その指紋をつかって本人確認を認証されてしまうというのです。

 お坊さん曰く、
「これからの時代、写真のポーズでピースサインをするのはリスクになる。なので写真をとるときには、両手の指紋が隠れるポーズがいいんです」

 

「それが何かというと、合掌です」

 

以上です。南無。🙏

(2020/11/16更新分)

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