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Nike Spike-Flat レビュー

ずっと気になっていたNike Spike-Flatを遂に購入したのでレビューしてみようと思う。私自身は2012年からトラックレースではズームマトゥンボを履いており(最近はドラゴンフライも履く)、1500m~10000mの自己記録は全てマトゥンボシリーズで樹立している。それくらいお気に入りシューズである。また、ストリークLTシリーズも現行のストリークLT4と同じソールが採用されたストリークLT3から数えて10足は履き潰している。
厚底シューズ全盛期の現在においては薄底シューズの部類であると思うが、トレーニングのインターバルはもちろんのこと、都道府県駅伝やハーフマラソン(62分32秒※当時自己記録)もこのシューズを着用して走っていた。それくらいお気に入りのシューズ同士が合体したと聞けば買うしかないであろう。

Nike Spike-Flatとは

NikeのエアズームストリークLT4のソールにズームマトゥンボ3のプレートを取り付けたカスタムスパイクのことである(写真参照。ランニングシューズにスパイクのプレートが取り付けられている)。日本では2021年5月現在公式には発売されていないが、米国ではNike社より正式に発売されている。
かつては旧ストリークに同様のカスタムを施したシューズでファラーやラップ、リッツなどがインターバルやレース(トレーニングの一環として出場)で着用しており、トップオブトップの選手しか履けない憧れのシューズであった。

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着用・使用感

サイズ感、足へのフィット感はストリークLT4ともちろん同じである。重量は量っていないためわからないが、前足部にプレートが取り付けられているため、通常のストリークLTと比較し、前足部に重みを感じる。ただ、実際に足を通してみると持った時のような重みは感じない。
走った時の感覚としては前足部にプレートが付いている分、自然と前足部に接地の荷重が掛かりやすく感じる。マトゥンボの様なシューズ自体の軽さと柔らかく、跳ねる接地感はないが、クッション性がマトゥンボよりも優れているため、足へのダメージが少ない(様な気がする)。特にクッション性に関してはノーマルのストリークLT4よりもプレートに厚みがある分、よりクッションを感じる。また、プレートが付いているため、ピンがトラックに引っかかり、ストリークLTよりもスピードが出しやすい。雨で滑るという心配もない。

どんなトレーニングに向いているか

スパイクで行うには少しボリュームが多い、でもスピードを出したい。そのようなトレーニングに向いている。例えば今回は1000m10本というトレーニングで6本目までSpike-Flatを着用、7本目以降はマトゥンボで行った。6本目まではSpike-Flatの高いクッション性で足へのダメージを軽減、7本目以降はより軽く、地面離れの良いマトゥンボに履き替えることで良い動きを保ったまま、10本こなすことが出来た。今後も同様のトレーニング、5000m~10000mレースペースで本数を重ねていく様なトレーニングで使用していきたい。一応、レースでも使用できるモデルだが、私は記録を狙うようなレースでは履かず、トレーニングメインで使用していくつもりである。

結論

個人的にはかなり”アリ”のシューズである。今後もリピートして履きたいシューズのひとつである。日本でも公式に販売することを願うばかりである。ただし、前提条件として私はトレーニングにおいてあまりヴェイパーを履かないタイプなのでヴェイパーに慣れている方にとってはクッション性は高いと言えないのでそこは注意である。

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