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賭けに出た1年と、それから先へ

皆さま、明けましておめでとうございます。

しばらくnoteを書いてなかったことを思い出したので、2019年にやってきたことを振り返り、2020年の抱負を書いてみようと思います。

2019年は、「種まきの1年」になったと感じています。
具体的には、

①ライターデビュー
②キャリアで新たなステージに上る
③英語の勉強を本格的に開始

と、特に下半期からグンとスピードを上げて、心がワクワクするままに色々な物事に手を出し始めました。

きっかけは、特別大事に思っていた戦友の挫折がありました。
すごく優秀で、誰よりも優しいその人は、仕事でのストレスに押し潰され、その元凶となった会社を去りました。今も、その時に被ったダメージと闘い続けています。

側から見て何も出来なかった自分は、その人を支えるには無力な自身が悔しく、悲しく、情けないと感じました。

こんな自分を誇ることはできない。このままで居てはいけない。その感情は、「自分自身のパワーをもっと高めたい」という様々な賭けに出る原動力へ変わりました。自分でも驚くぐらい、とにかく精力的になりました。

先ほど話した3つの挑戦について、一つずつ振り返ってみたいと思います。

挑戦1: ライターデビュー


「会社の庇護から離れたときに、または会社からの圧力に耐えきれなくなったときに、どれぐらい自分で自分を守れるのか。」

戦友の姿を目の当たりにしたために、会社でプロセスや人の動かし方を学ぶとともに、「副業」という形で異なったスキルを少しずつ身に付けていきたいと思うようになりました。

その結果、シバタナオキ氏が運営する「決算が読めるようになるノート」で、月に1〜2本投稿するゲストライターとして採用されました。


本当にこれは縁で、ちょうど自分が副業を考えていた9月に、一昨年から購読していたこのメディアでライターを募集しているのを目に留めました。

「決算が読めるようになるには、いっそ仕事にしてしまえば勉強が捗るのでは?」

そんな気持ちで、シバタさんへ一本の記事を送り、特に期待もせず採用の連絡を待っていました。そのときに送った内容が以下になります。


幸運にも採用され、毎回面白い中国ビジネスを見つけてはワクワクしながら書いているものの、これだ!と思うネタを探すのがもう大変で仕方がないです(笑)

また、もともと文章を書くことは好きなのですが、
「論理的に説明するためにどんなデータが必要なのか?どんな構成だとより効果的なのか?」という技術的な部分も未熟なため、伸びしろしかないなと常々感じています。

良ければ、2019年に日の目を見た2作について読んでいただけると幸いです。一つ目の「Idle Fish」に関する記事はデビュー作となります。


挑戦2: キャリアで新たなステージに上る


初めて本格的に転職活動に手を出すともに、現職の上司に「出向させてほしい」と初めて本気でプレゼンをしました。

もうすぐで入社して満2年。リサーチを頼まれることが多く、たくさんの業界に触れてきました。今回は不動産ビジネス、次回は駐車場、かと思えばその次はゲノム医療と、素人ながらに様々な企業や市場を調べては、すぐにアウトプットとして上司に報告書を出していました。

毎回知的好奇心が刺激され、知らない領域に冒険しているようでワクワクしていましたが、正直に言って、最近ますます自分の行く道が分からなくなってきていました。

今後、どのようにご飯を食べて生きていくのか?
どの業界についてまんべんなく調べたところで、どの業界についてもその道のプロには負けてしまう。

そんな不安に押しつぶされそうになり、どっしりと一つの業界に腰を据えて働く他人のキャリアをうらやましく思うときが多々ありました。

そんな時に、「上海勤務のアナリスト」というポジションを求人サイトで見つけました。この目で熱狂を感じ取り、調べ上げ、あわよくば現地のIT企業へ移れないか。ちょうど中国のビジネスに興味が出ていたため、そんな気持ちで気づいたらポチっと応募をしてしまっていました。

一度目は書類不合格を言い渡されたものの、その理由を聞いてみたらなんと正式に選考を受ける資格をいただき、そのまま業界分析のレポート課題を出されました。

「上海勤務のアナリスト」になりたくてレポートを夜中の2時まで書き上げたものの、優秀な同僚に恵まれた現職への未練も多分に感じていました。そして転職活動をする中で「自分はいったい何がやりたいんだ?」と心へ問いかけるにつれて、自分の問題も少しずつ見えてきました。

「まだポジションでも、スキルという観点でもタイミングが来ていない」
過去にそれとなく出向の意思を上司に告げたときに、そう言われて納得していた自分がいました。そうか、じゃあまだだな。そうやってお気楽に、のんびりと構えている姿勢は、当事者意識の無さを物語っていました。

また、一つの領域にじっくり取り掛かってみたいと思う自分がいる一方で、キラキラした事業開発のイメージしか頭に思い描いていませんでした。出向先を選り好みをし、「自分が挑戦するにふさわしい会社」なんて生意気なことを考えていたんだと思います。だからこそ、自分がそれとなく上司から打診されていた時に、自分から出向のチャンスを逃していました。

まずは転職の前に、現職で挑戦しきってから次に移ろう。

着目点はもはや「どこの関連会社に出向すべきか」ではなく、「自分はいったいどんな経験を積みたいか」に切り替え、自分のこれまでの業務内容を洗い出し、自分の特性や出向させるメリット等を記載したプレゼン資料を発表しました。

きっと、その熱量が伝わったのかもしれません。有難いことに、上司はプレゼンをしたその翌日に、とある関連会社での企画業務の補佐に自分を立候補してくれました。そこで、どんな会話が成されたのかは分かりませんが、後日見事に自分がそのポジションを割り当てていただけることになりました。

ちなみに、そのポジションを割り当てていただいた同日に、上海アナリストの方から「もうポストが埋まった」と連絡が来ました。そのため、悩むことなく2020年を迎えることが出来たのは幸運だったと思います。

転職にせよ、現職に留まるにせよ、今回の挑戦はわたしに大きな示唆をもたらしてくれました。それは、本気で取り組めば声を聞いてもらえるということでした。

どちらのキャリアについても最初は不利で、現職の方では「ポストでも力量でもタイミングが来ていない」と言われ、転職の方では書類不合格にされていました。

しかし、自分が懸命にアピールすれば、振り返ってくれる人もいる。手を差し伸べてくれる人もいる。問題は、自分がどれぐらいの熱量をもってそれに取り組めるのか、という至極当たり前な事実に気が付きました。

上司にプレゼンをすることは、「こいつは忍耐力が無い」とも捉えられる可能性が大いにあり、良くも悪くも自分にとって大きな賭けでした。しかし、素晴らしい上司に恵まれたこともあり、上手くいって心底良かったと感じています。

ちなみに、今回の出来事については尊敬する先輩の一言にも助けられています。詳細は天狼院書店さんのWebサイトに記事を掲載していただいたので、良ければ読んでいただけると有難いです。


挑戦3:英語の勉強を本格的に開始

12月より、1日3時間を目標に英語の勉強を始めました。

上海アナリストとしてのキャリアを本格的に考えたことをきっかけに、グローバルで今後活躍していくためには英語で困ってはいけない、という思いが強くなり、自習をサポートしてくれるPROGRITに通うことに決めました。

あくまでも自習のサポートのため、特に文法や英会話を習いに行くわけではなく、日々の勉強時間の管理や、勉強方法についてカウンセリングをしていただくのがメインとなっています。

今の自習プログラムでは、TED Talksのシャドーイングを1時間、英単語と英作文を合計1時間、英語ニュースの多読を1時間という内容となっています。

正直に言って、1日に2時間勉強するならばまだ容易いのですが、3時間となるとなかなか厳しいと感じています(笑)自分にとって精神の安定を保つ「無になる時間」がグンと減ってしまったため、最初の方はかなり抵抗がありました。しかし、PROGRITのコーチが少しの成長でもかなり褒めてくれる方なので、勉強時間にムラがありながらも毎日少なくとも30分の勉強を継続できています。

ちなみに、恥を忍んで現在の実力をお見せすると、PROGRITが採用しているVERSANTというスピーキングテストでは「44点」というスコアが出ました。80点満点で、総合スコアの平均は約45点。非常に恥ずかしいです(笑)

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目安としては、50点で英語圏で仕事ができるレベルと言われています。今回の英語勉強をきっかけに、将来的に英語圏でのMBA取得もひそかに視野に入れているため、今後はスピーキング能力を上げて50~60点台を目指していきたいと考えています。もし同じように英語を勉強する方がいれば、ぜひ一緒に切磋琢磨していきましょう。

2020年は「留まる1年」

さて、ここまで2019年を振り返ってみると、本当に「種まきの1年」として自分でも随分といろいろなことに手を出しているなと感じます。

実際に、何かにいつも追われ、懸命に走っている感覚がありました。このままでいいのか、もっともっと頑張れないのか。そんな風にして、自分の生活はいつの間にか「生存」に近いものになっていたと感じます。

きっと、冒頭でお話しした戦友のようになりたくないという「恐怖心」から来ていた原動力だったからこそ、自分の心に安全をもたらすことができなかったと今では分かります。そしておそらく、このままではいずれプツンと糸が切れるように、自分のエネルギーも枯渇し、かつて自分が挑戦してきた数々の物事を持続できるはずがないと確信しています。

だからこそ2020年は、あえて「留まる1年」にしたいと思います。

それは、無我夢中で走ってきた自分に水を与え、しばらく足を休め、その代わりに昨年自分が挑戦してきたことに向き合い、コツコツと信用と経験を積み重ねていく日々。自分の内面や生活を、ゆっくり培っていく時間です。

きっと、走っている間には気づかなかった素晴らしい景色や、得られなかった体験に出会える気がしています。そして1年後には、またワクワクするようなことを皆さんにご報告できればと思っています。

またもや長い投稿になってしまいましたね。毎度のことながら、ここまで自分語りに付き合っていただき、誠にありがとうございます。

2020年も、どうぞよろしくお願いいたします。




先輩方からアドバイスやサポートをいただけると新卒は飛び上がって喜びます。