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眠くなるまで待って


美味しんぼを観ながらこれを書いている。
朝の4:00だが、昨日から体調を崩して昼間ずっと寝ていたので眠れなくてずるずるこの時間まで来てしまった。熱は37.2℃。今度抜歯する予定の歯も痛む。EVEクイックを飲んだ。結局家の掃除もできず、お風呂にお湯を張ったにも関わらず浸かることもできなかった。親友に貰ったエプソムソルトを使ってみたかったのに。
まあ、そんな日もあるわな。


美味しんぼは大好きなのだが、アニメを全話観ただけで漫画を全巻読んだわけではないので胸を張って好きとは言いづらい(配信で省かれている分はレンタルでDVD借りてきて全部観ましたが)。


今観ている回はep.18『氷菓と恋』。主人公、山岡士郎の友人の中松警部が、恋をしたアイスクリームショップ「うたこ」の店員に恋をして、閑古鳥が鳴いている店に客を呼ぶためにどうにか奔走する話だ。山岡士郎の閃きで、有名行列店のアイスクリームと歌子さんが作ったアイスクリームを、中松警部に正宗の名刀で居合切りさせ、アイスクリームの断片を六本木の有名店のものと「うたこ」のアイスクリームをルーペで見比べさせる狂っている回です。一応ラブストーリー回なのにね。寿司をCTスキャンする話が有名だが、私はこっちの方が好きだな。


ツイッター(今はもうXて言わなあかんの?)のスペースで、キャンプやグランピングの話になった時、「バーベキューを毎日している人はバーベキューができなくなったら鬱になるらしい」と教えてもらい、爆笑してしまった。そんな、極端なことがあるかよ。生きてきてバーベキューをやる機会が少なかったので分からないのだが、特殊な脳内物質でも出るんだろうか。それか、決まった面子で毎日顔を合わせると言うことに何かキーになるポイントがあるのだろうか。


沖縄にはゆんたくという、夕方ぐらいから毎晩皆んなで集まって酒盛りをする文化があるらしいのだが、法律でゆんたくが禁止になったら沖縄の人みんな鬱になるんかな、と想像するとまたちょっと笑ってしまった。


酒盛りで思い出したので美味しんぼの話に戻るが、ep.100『古酒』の回が面白い。
アル中の文芸評論家が日本には本物の酒(蒸留酒)、すなわち"スピリッツ"が無い為、日本人の精神やそれに伴う文学が育たない。だから日本にはろくな文学が無い!私はそれが恥ずかしくて酒でも飲まずにはいられない!!と管を巻きながらBARで言いたい放題言う回である。この回で名前が出てきた吉本ばななは当時一体どんな気持ちだったんだろう。あと今日本産のウイスキー、海外に目をつけられてめちゃくちゃ高騰してますよね。滅多に飲めなくなってしまった。

沖縄の泡盛を熟成させたもののことを古酒(クースー)と呼ぶらしい。焼酎は好きだが泡盛は専門外なので知らなかった。山岡はこの常に顔が赤い老害のアル中を沖縄まで連れて行き、なんとか戦争から免れ生き残った酒蔵を紹介する。
30年物、40年物と順番に飲ませていき、日本の酒を認めさせるのだ。感動しすぎてアル中は酒蔵の主人がせっかく勧めた50年物は飲まずに、1ヶ月断酒してまた沖縄に来ることを誓い、東京に帰った。いや沖縄まで来たんやから飲めよ。そして数ヶ月後、山岡と栗田さんは千鳥歩きで顔が真っ赤っ赤の文芸評論家とばったり再会するのだが、「文学なんか不幸な人間のやることだ!みんな古酒を飲め!古酒を飲んだら幸せになる」と言い残し去っていく。古酒にハマりすぎて文芸の仕事も辞めてしまったのだ。


アイスが食べたくなったのであずきバー抹茶味を半分食べた。美味しんぼを観ながら眠くなるまで待とう。おやすみなさい、山岡士郎。

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