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縞状鉄鉱層

2019/06/04に作成された記事です。

こんにちは.信州大学自然科学館です。 

今回は,縞状鉄鉱層について紹介します.


縞状鉄鉱層は,大規模な鉄の鉱床です.現在の私たちが使用している鉄は,70%以上がこの種類の鉄鉱床から供給されています.

この鉱床の特徴は,38-18億年前と限られた年代に形成したことです.

これは,この年代に,光合成をして酸素を生み出すシアノバクテリアが登場したために,海洋中に溶解していた鉄が酸素と反応して沈殿したためだと考えられています.

18億年以降には,大規模な縞状鉄鉱層は形成されていません.この結果から,18億年前以降は海洋に酸素が行き渡り,溶存鉄が存在しなくなったと考えられています(川幡,2011).

本館に展示している縞状鉄鉱層は,年代が35億年前のものです.

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縞状鉄鉱層の岩石は,地球の大気に酸素が含まれるようになったという,重要な出来事を指し示すものです.

皆さんも,ぜひ当博物館にいらして,酸素の発生という地球初期の重大な出来事の証拠を観察してみてください.

Ya

2019/06/04

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