「学び」のこれから/第1回
みなさん、こんにちは!
「学びのこれから」を担当するファシリテーターの北澤、横山、山本です。
今回は、11月10日に開催されたテーマ⑥「学びのこれから」の内容をご紹介したいと思います!
第1回は、学校教育からシニアの学び支援、生涯を通じた学びまで、人生における様々な段階で学びに携われ、ご活躍されている方々にご参加いただきました。
変化の大きな時代を迎えているいま、コロナによって、全ての人がずっと「学び続ける」必要があるということを実感する機会が多くあったのではないかと思います。
そんな中で今回のテーマ議論の問いは… 「コロナ下での学びの変化、そして学びとは何か?」です。
この問いかけをもとに、参加者の皆さんと意見を交わした内容を、大きく3つにまとめてみました。
①学びのあり方を再考するきっかけになった
● 従来の学習環境にオンラインやICTが浸透し、現場がその良さに気付き始めている。物理的な距離を超えて人と人とが繋がることで、学びが促進される面もある。これは年齢も関係なく88歳のシニアの方でもオンラインを駆使している事例がある。
● 在宅勤務が続いたことで、自分に向き合う時間が増え、自分の学びを深めることができた。
● 情報の取捨選択が難しく、なんでもかんでも学べばよいというわけではない。そのうえで、「本当に自分にとって必要なのか?」ということを考えられる機会になった。
● オンラインで個別に学びが進められているという中で、効果的な学びを行うために学校はどういう役割を担うべきなのか考え続けている。
● オンラインでの学習環境は学校の性質(私立か公立か)や取り巻く先生のスキルで変わるので、学校単位での格差が生まれたように思う。
● 講座が実施できない期間が続いたことをきっかけに、「繋がり」が財産であることを改めて実感した。
②学びとは「ありたい自分」になるための探求
● 自分で問いを持ち、答えを探し、形にして、また問いが生まれるという一連の「探求」が学びなんじゃないか。
● 自分がどうありたいか、どう自分らしく生きるかを考えることが大切。
● 教育は結果がわかりにくい。10年後、20年後になって、大人になってからでも思い出せる、揺さぶられる良い経験が学びではないか。
● 目に見える学び(テストや点数、知識等)と、見えない学び(探求や学び)がある。
● 自分が幸せになるためにどういう手段があるかを知ること=学びなんじゃないか。
● ありたい自分が見つからなくて、困っているということもある。
● 学んでいく中でこうなりたいという像を見つける力、いかに自分をアップデートさせるかが課題になっている。
③学びにおいて大事なものは、学ぶ気持ち、学び続ける面白さを見つけられるかである
● こういう自分になりたいなという姿を思い浮かべられるかが大事。
● 自分にとって必要な学び、「何を」「何のために」学ぶかは自分で気づき、見つけていくことが重要。
● 社会人にも学びが苦手な層がいるんじゃないか。子どもからそういう学びが苦手で、大人になってもその延長で苦手にしている人たちはいると思う。
● 学ぶ能力だけでなく、学びを得られる場の情報を見つけられるか。そういう場を提供できるか。
● できるようになる、わかるようになる、このワクワクが学びで、一生涯続けていくことが学び続けられるということなんだと思う。
● シニアになっても学びの講座に出てくるような方は、人の考えを聴いたり、触れたりして、それをみんなで共有することを目的に来ている。いつまでも学びというものは捨てられないものなんだなと実感した。なりたい自分というのはいくつになってもあるだろう。
● 「学ぶ気持ちを忘れない」ためにどうしたらよいか。その場をどう構築していくか。
★会議のポイント
学ぶ環境を提供する側もどう生きているかが問われている。
学ぶ選択肢が多様化している、新しいサービスが一気に常識化した。
自分をアップデートする学びへの姿勢が問われている。
まさに探求する姿勢。
(コメント:総合ファシリテーター 瀧内貫)
総合ファシリテーターによる 第1回の全体まとめはこちらから
〈信州これから会議 ご意見募集〉
ワークショップには参加できないけれど、ぜひ自身の声も届けたい、発言したいという方は、ぜひコメントにてご意見をお寄せください。
ワークショップの参考とさせていただきます。
投稿フォームはこちら
※投稿いただいたご意見等に個別に回答は出来かねますので、予めご了承ください。
【第1回のワークショップを終えて】
北澤 淳(長野県 県民文化部 県民協働課)
「学びってなんだろう」そんなちょっと哲学的な問いかけにも、大事な大事なキーワードがザクザク出てくる素敵な皆さんでした!皆さんと話しているこの時間こそがまさに私にとっての「学び」だな~とひしひしと実感してました。じゃどうしたらこういった「学ぶことの楽しさ」「学び続ける面白さ」に出会えるのか、次回以降はそれを深めていきたいです!
横山 紗央里(県立長野図書館)
みなさんの学びに対する熱い思いが画面越しに伝わってきました!せっかく様々な学びの場に携わる方が集まっているので、次回は「これからの人生100年時代における学びのあり方」をみんなで考え、色んな視点からの意見交換ができたらと考えています。 次回も充実したディスカッションをしていきましょ~!
山本 美彩子(長野県 企画振興部 地域振興課)
ひとことに「学び」と言っても、人によって様々な見方、考え方があるのだなぁと、自分の中になかった新たな切り口に出会うことができ、ワクワクしました。また、ふわふわとした抽象論ではなく、参加者の方々の地に足のついた経験談をお聞きすることができました。 次回は、「生涯を通じた学び」や「実践者としての学びの捉え方」についてもお話してみたいな~と思いました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?