能動的に取り組むことの楽しみ

こないだのクリスマス、ついに我が家にもニンテンドーが。
よその子どもたちを見るとテレビゲームをやめられず、中毒になっているケースをよく見る。適度につきあうにはどうしたらよいのだろうと思っていたら、意外にゲームをしない。週に1〜2回くらい。ゲームがあること忘れてるみたい。

どうも、他にも楽しいことがたくさんあるからゲームにだけのめり込むヒマがないらしい。ビー玉転がし系のおもちゃ(クボロ、グラビトラックスなど)でピタゴラスイッチ的なものを作るのがいまだに好き。そこら辺に転がってる日常品も組み合わせてビー玉転がしてる。

電脳サーキットという、電子回路を簡単に組み替えられるおもちゃもあり、それで色んな組み合わせを試したりしている。
パソコンにはスクラッチというプログラミングのアプリが入っており、何か思いつくとプログラミングを作成したりしている。

名探偵コナンが大好きでよく読み込んでる。かと思ったら、算数大図鑑を読んだりピクチャーペディアという図鑑で調べ物したりマップスという世界地図を見たり、ニュートンの数学シリーズを読んだり。
野球で壁当てしたりキャッチボールしたり、テレビで中日応援したり。

電卓で色んな数字をいじって数の法則を見つけようとしたり。
いろんな楽しみの中にテレビゲームも位置づけられていて、いわゆるone of them(たくさんある中の一つ)になっているらしい。
テレビゲームにのめり込まずに済む仮説として、能動的に楽しめるものを持っておく、というのを考えていた。

テレビゲームのように、誰かが用意してくれたものも楽しいが、自分が能動的に取り組み、努力し、苦労して作り上げたもので人を驚かすのはかなり楽しい。そういう楽しみを見つけてくれたらと思って、ビー玉転がし系とかプログラミングとか数学の法則探しとかを「驚く」ことで促してきたら。

それらが大好きになって、今でも楽しんでいる。ゲームもやってるけど、30分で一区切り、申請すれば2回(計一時間)というのを自主的に守っている。タイマーセットして。30分でやめてることも多い。

どうやら人間は、能動的に取り組むこと、自分で考えて工夫することがかなり楽しい生き物らしい。息子は大工仕事も大好きで、ノコギリで木を切ったり電動ドライバーでネジうちしたり。自分が能動的に関わることで変化していくのが目に見えるのはとても楽しいようす。

今までにないピタゴラスイッチを作ってやろうと構想を練り、それをどう実現するか考えたり、どう投げたら速く投げられるのか、ピッチングフォームを工夫したり。能動的に、工夫することって、とても楽しいからのめり込んでしまう。

工夫しようとすると、いろんなアイデアを参考にしようとするから、観察力が上がる。「あ!これ使えそう!」と思ったら記憶もしてしまう。工夫は全然違う位分野のアイデアも取り込もうとするので、知のネットワークも縦横無尽に張り巡らされる。知識は広がり、記憶も定着する。

工夫することの楽しさ、能動的に取り組むことの快感を知ると、勝手に学ぶ。新たな発見のないお仕着せの楽しみは、ちと味気なく感じるものらしい。
うちの子二人とも、工夫することが大好き。能動的に取り組むことが大好き。そのまま大きくなってくれればよいと考えている。

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