東近江市長の問題発言を聞いて

不登校の問題に詳しいスクールカウンセラーの講演を聞きに行ったことがある。しばらく大人しく聞いていたが、だんだんとむかっ腹立ち、とうとう怒鳴ってしまった。「あなたは不登校を親のせいにしているだけじゃないですか!そんなことしかできないならスクールカウンセラーの看板外すがいい!」

そのスクールカウンセラーは、「親のこうした発言が不登校を招く」と言い、「子どもにどうやって学校に行かせるかは親の言動次第」と言う話ばかり。つまり不登校を完全に親のせいにしてるだけ。スクールカウンセラーとは、親にすべて責任をおっかぶせる説教をする人のことらしい。

これがまた、三重県のスクールカウンセラーの大元締めだと聞いて驚いた。その場にいた人達からの質問を紙で受け付け、一つ一つに答えていくのを始めた。しかしあいも変わらず「こういう発言を親がするから子どもは学校に行かなくなる」と親のせいにばかり。私は再度、怒鳴り声を上げた。

「あなたはさっきから不登校の原因を親にばかり押しつけてるだけじゃないですか!不登校で苦しんでる親御さん達は、すでに十分努力もし、それでも苦しんでる。しかし親子だけでは解決しないから困っている。なぜご近所の力とか、第三者の力を借りる話が一つも出てこないんですか!」

少しは不登校に関して新しい情報が得られるかと思って話を聞きに行ったら、そりゃもうひどいものだった。70歳を超えてるような、好々爺の優しいお顔だったが、はっきり言ってしまおう、こんな人がスクールカウンセラーになっているようでは不登校の問題は一切解決しない、そう思った。

不登校の問題は当然ながら親のせいばかりではない。学校の先生との相性の問題、交友関係など、いろんな要素がある。それらの問題は親だけでは解決不可能。なのに不登校はすべて親の責任、と押しつけるだけなのは、思考停止、職務怠慢も甚だしい。三重県のスクールカウンセラーは閑職なのか?と心配に。

もしそのスクールカウンセラーの元締めと同じ指導を三重県下のスクールカウンセラーみんながやっているとしたら、不登校の責任をすべて親に押しつけ、学校や行政には全く責任がない、と予防線を張ることが「職務」なのかもしれない。また怒鳴るかもしれないから、その後、その手の講演は聞いてない。

しかし今回の東近江市長の発言を聞いて、その記憶がよみがえった。市長がこれでは、不登校に苦しむ親がスクールカウンセラーに相談しても「不登校は親であるあなたのせい、あなたが言動に注意して、なんとかして学校に行かせなさい」としか言わないのではないか。三重県はそうだった。

そんなふうにすべての責任を親に押しつけて解決する問題ではない。すでに述べたように、先生や交友関係に問題があった場合、親では解決しようがない。環境を変えるしか、つまり学校を変えるしか方法がない。なのにこの東近江市長の発言は何なのか。思考停止もよいところではないか。

私も駒崎さんに賛同。もしよろしければ、署名に参加してみて下さい。不登校の問題は、親に責任を押しつけるだけでは解決不可能。そのことを、市長にも分かってもらう必要がある。
https://www.change.org/p/東近江市長への不登校に関する発言撤回及び不登校関係者との協議を求めます?utm_content=cl_sharecopy_37699519_ja-JP%3A2&recruiter=1265230174&recruited_by_id=9f034e60-d05e-11ec-bebd-af80fd72e525&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=psf_combo_share_initial&utm_term=share_for_starters_page

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