群れ遊び欠乏症

現代子育ての弱点は「群れ遊び欠乏症」だと思います。子ども同士から受ける影響は大人からのものとは全く違い、喧嘩しながらも深く内省し、楽しいからガマンも覚え。発達障害のある子でも群れ遊びを数年経験すれば、経験から行動を補正する術を身につけられる子が多かったのではと思います。

また、子ども社会そのものも多様な子どもに揉まれることで、いかにいろんな子どもがいるのかを思い知り、かなり変わった子でも「いるいる、そんなヤツ、まあええやん、こうしたらええねん」と包摂し、それなりに子ども社会の中で扱える、子ども社会の錬度が高かったと思います。

しかし少子化が進んで子どもがおらず、一緒に遊ぼうとしても少人数、大人が多すぎて大人の「眼」の中でしか活動できなくなり、子ども社会が事実上消滅しました。それが今の子育てのやりづらさなのでは、と思います。子ども社会にもまれなくてもすんなりコミュニケーションできる定型発達しか適応不能。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?