タイトル2

コンジアムが囁く夜(コンジアム考察)

!注意!

こちらの記事ではコンジアムが怖いと感じるタネとぼくなりの考察をネタバレオンリーで素人ながらにまとめていく。純粋な感想はこちらを読んでくれると嬉しい!

はじめまして、楽しい魚と書いて楽魚シンシャイと申します。
ぼくはホラーが大好きだ。ホラーゲーム配信では笑い声をあげ、ホラー映画でてぇてぇ(尊い)とかわいいを探す熱帯魚だ。コンジアムはよく練り上げられた映画だと思う。ホラー映画は基本的に一度観たらすべての謎が8割解けるようになっているが、コンジアムは周回を推奨したい、怖いけど。ぼくはハングルがわからないので配信のコメントを誰か翻訳してくだされば、またそこから考察も広がるだろう。では、コンジアムは何故怖いのか観ていこう。

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そもそも恐怖とは?

何か怖いことが起こるタイミングと言うのは実は昔から共通している。

「恐怖には鮮度があります」

某キャスターではないけども、恐怖とは緩急、リズムを乱す要因だ。方向転換などで画面が変わるとまず脳は画面が変わったことの処理に緊張してしまうので「霊が出ることを処理」する部分は実は緩和しているのだ。創作物は総じてここを突いてくる。PCでメモリ100%の状態に急なイベントがあるとフリーズしてしまうのに近い。それが恐怖だとぼくは思う。
ホラー耐性があるひとはこのパターンを知っていてその瞬間に覚悟を決めているためびっくりしないことも多分あると思う。要するに「来るぞ」って言うタイミングだ、感覚的にわかるだろう。Vtuberでも実況者でもいい、ホラーに耐性がある、もしくは怖がらせない工夫をしているひとはこの「瞬間」に対して何らかの発言や行動をしているはずだ。

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撮影技法が一番えげつない

POVはその特性上こうした「変化」のタイミングが他の形態よりも多い。主観的な視覚移動、ましてやそれがMAX6人、脳の画面処理は非常に忙しくなる。配信と言う舞台装置に輪をかけてより恐怖的演出をわざとしてこようとする隊長。設定、撮影技法、カメラ台数すべてが脳を忙しくさせ、何が起きてもすぐ怖い、安心と安定の環境を構築している。
ましてや今回ぼくが一番参ってしまったのは主観カメラだ。特に前記事でも言及したジヒョンとシャーロットのシーン、気が触れたジヒョンと泣き叫ぶシャーロットの主観カメラが交互に映るところはすごく素早いうえに、二人の表情の格差もすごい。その顔が画面一杯に広がっているのだからぼくも気が触れそうになったよ。ほんと隊長許さないからな。

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メイクの使い方

次はぼくが流石と思ったことをかなりメタ的になるが述べていきたい。それは女性陣、くわえてシャーロットのメイクだ。序盤はしっかりとした強くてりりしいメイクで世界の心霊スポットを制覇した強者の演出をしている。泣き叫んでいるとどうしてもメイクは乱れる。それがまたほどよく憐れみを誘う乱れ方でとても痛ましい。
続いて気が触れたジヒョンのメイクだ。ベースカラーから何からジヒョンと変えている。故にメイクを直している、変えているため乱れもしない。ベースカラー、ファンデーションと比べて彩度の高い目元のシャドウとアイブロウは太めにとり、わざとらしい唇の色味消し。これが顔ののっぺり感、眉と目の間隔があいているような異形感の正体だ。
ジヒョンの骨格に近いひとを連れてきて黒の全眼カラコンとこのメイクで、ちょっと顎を引いて目を見開き微笑めば気が触れたジヒョンの出来上がりだ。変わった色を使っているわけでもなく普段のメイク道具でも出来る。すごくコスパが良い。このお手軽ホラーメイクのおかげで気が触れたジヒョンとジヒョンが違和感なく繋がり、それがより一層「あのしっかりもので明るくて頼れるジヒョンがこうなってしまった」と言う絶望感を提供する。

比較

(この2枚のジヒョンはその方法で描いている)

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ホラーヒロインはいないのか

さて、考察の本題とも言えるテーマだ。これを書く前にぼくは一つの考察を見てしまった。「ジヒョン黒幕説」一理あるどころが百理ある力強い考察だった。だけどもここでぼくはやっぱり病院そのものが主役だと思いたいので「いない」と言おう。一番大きな理由は人形おじいさん(名前はぼくが勝手につけた)が結構がんばって出てきてくれているから。次に大きな理由は401号室の三人が見た患者の姿がネット上で言われていた42人を超えていたから。
一つの予測としては隊長を除く全員は患者になったのではと言うこと。世間の扱いは「行方不明」になるだろう。この予想では隊長は亡くなる。隊長を襲ったのは「シャワー室で自殺した院長」で隊長を同じ目にあわせておわりだろう。

誰やねん

(女性に見えなくもない)

今までコンジアムを訪れた人たちは401号室に魅入られ、行方不明もしくは……序盤の女子高生のように昏睡状態になるのかもしれない。魂のほうはコンジアムに入院するのだろう。そう思った理由の一つがシャーロットの男友達のケーシーだ。ケーシーは生きているのか?それとも昏睡状態なのか?ぼくはたぶんケーシーは昏睡状態になっていると思う。そしてシャーロットの近くにいた。作中でやけに綺麗な落書きがあった。

「〇〇(ハングルで死霊)」「Do you see her?」

ケーシーがシャーロットに向けたメッセージではないかと思う。そうしたらこの「her」は誰を指すのかと言うとシャーロットと一緒にいるジヒョンだ。ジヒョンはもともと本来の「患者」だったのだろう。よく根拠としてあげられるのは腕の怪我、ジヒョンだけ詳しい自己紹介がない(シャーロットはダンサー、アヨンは看護学生)、そして最後が患者と院長の集合写真の右端の女性がジヒョンに似ているということ。

ジヒョンに似てる人

(もう右腕を掻いている)

まず右腕の怪我についてだが、序盤からジヒョンの腕にはテープが貼ってある。途中メイクが変わっているため、怪我の特殊メイクを隠すためのテープなどといった情けない理由ではないことがわかる。自己紹介についても違和感はあるけどもぼくが「なんだって?」って思ったところはジヒョンのフルネームだ。彼女は「パク・ジヒョン」なのだ。韓国はあまり苗字の種類がないと聞くけども、院長と一緒の苗字を設定するのはあまりにもわざとらしい。

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もしかして:病院はおもてなしムード?

とは言えコンジアムを訪れて生還した人たちもいる。さらにジヒョンはもともとの患者で死霊だとして、これが一番ハッピーなぼくの考えなのだけど、病院は「ホラータイムズを歓迎していた」のではないか。もし彼らが本気でホラーを撮影して、本気でそれを配信していたのならこんな結末にはならなかったのだろうか。
そう思ったのは怪異が起きるタイミングがやらせが判明したあとに集中しているから。それまでの病院のリアクションなどをまとめるとパンツを落としたり、カメラの設置を許したり、落書きでシャーロットを励ましたり、サービス精神が旺盛すぎるくらいだし、ジヒョンもにこにこしている。かわいいね。

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もしかして:作中配信を見ているひとたちって

ぼくはハングルが残念ながら読めない。だからこれは憶測の域を出ない。作中の配信を見ているコメントってもしかして病院に入ってしまって行方不明になってしまったひとたちではないだろうか。もしよければ翻訳があればおしえてください!

以上がぼくのコンジアム考察でした!
さて、皆もコンジアム周回しよう!

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