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大企業ノウハウを中小企業経営に活かす~具体的方法論① 手順書~

大企業で働く人たちが大切にしていることは、客観性と数字で説明する習慣である、と前回のコラムで述べた。そして経営の魂がこもった中小企業に足りないのは客観性と数字で説明する習慣だとも述べた。

客観性と数字で説明する習慣が必要な理由

客観性と数字で説明する習慣が必要な理由は、そうすることで万人から理解されやすいからだ。万人、とは、顧客の他に共に働く同僚のことも指す。顧客になにかを説明する際に客観性と数字が必要なことはよく言われることであるが(しかしながらそれを理解していない中小企業の経営者は未だ驚くほど多い!)、同僚に対しても客観性と数字は重要だ。経営者と仲がいい従業員だけが理解できる言葉を話している経営者は必ずどこかで行き詰まる。それでは、具体的に客観性と数字で説明するための具体的方法論を説明していく。

作業手順書

大企業では何もかもがマニュアル化されている。中小企業では全ての作業が属人化している。まず、会社の様々な作業を文章化する=手順書を作るということをオススメしたい。

手順書作りは会社発展の第一歩

会社の作業はどんなに簡単なものであれ、その会社が産み出す価値の源泉である。それを経営者が、人によって解釈が変わるような話し言葉で教えてはいけない。誰がいつ見ても同じ作業ができるとまでは言わないが、ひとつの作業についてかかれた作業手順書がひとつあるだけで、自然と大きく皆と外れた作業をする人は減っていき、会社の作業の品質は一定化してくる。品質のばらつきを少なくする、ということこそ、持続的成長の第一歩となる。まずは短くてもいいので手順書を作るという挑戦を行ってほしい。

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