The Whoを観るはずだった話

60年代から活動しているThe Whoというロックバンドが好きです。
世代的に後追いも後追いで、生で見たのは2008年の来日、横浜アリーナの一回のみ。

そんなWhoが2019年にニューアルバムをリリースました。
オフィシャルサイトでアルバムのプリオーダーをすると、UKツアーのチケット優先予約サイトにアクセスできるらしい。公演は2020年3月。ちょうど仕事的に休みが取れそう。これは行くしかない。
そんなこんなでニューアルバムを手に入れ、ダブリン公演のチケット(3列目!)を手に入れて、その日が来るのを心待ちにしていました。

それがコロナウイルスの世界的流行を受けて延期。泣く泣くチケットは払い戻しに。
正直、中止でない限り、渡航も禁止でない限り絶対に行こうと思っていただけに落胆は大きく、しばらくは立ち直れませんでした。
今は少し落ち着きましたが、時々ふと「あー、本当は3月にWhoのライブを観てたはずだったんだよなあ」という想いが脳裏をよぎります。

どうしてライブのためにダブリンまで行こうと思ったかというと、Whoはなかなか来日をしないバンドだからです。
全盛期には一度も来日せず、初来日が2004年のロックオデッセイというフェスでした。単独の来日公演は2008年の一回のみ。
メンバーのうち2人は帰らぬ人となり、残った2人も70歳半ば。
正直、もう来日公演はないかもしれない。2人とも元気そうだけれど、いつ不測の事態が起こるとも限らない。
今回が生で見るラストチャンスのつもりでした。

もしかしたら、全盛期を過ぎたバンドにそこまでの価値があるの?と思う人もいるかもしれません。
確かにWhoの全盛期は60〜70年代です。しかし、彼らは今でもパワフルにロックしています。決してノスタルジーのロートルバンドではありません。
Youtubeに上がっている2017年のライブも本当に素晴らしいので、良かったら一度ご覧ください。
https://youtu.be/iOs0QsB_X8Q

ライブへの期待が大きかったのはもう一つ、ニューアルバムが本当に素晴らしい作品だったからです。
これに関しては次回語りたいと思います。

UKツアーは2021年の3月に延期されました。
スケジュールが微妙なことと、世の中が来年3月に海外に行ける状況かも分からないことから、今のところ行く予定はありません。

こうなったらいつになってもいいから、何としても元気でいてもらって来日して欲しい!
ニューアルバムを提げて、世界ツアーをと願ってしまいます。
そんなことができる状況に、世界が戻れることを祈るばかりです。

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