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小冊子を読まれたITコンサルタントの感想です

まず、私は製造業を⽣業とはしていませんが、先⽇の研究会でもお話しさせていただきました通り、さまざまなことに⼿を出していて、どれも卓越した成果をあげられていない状態です。

そのため、今後、⾃分のビジネスにおいて卓越した強みを⾒つけて、それを柱にして展開するために、⾃分が持っているスキルの中に「シンデレラ製品」のようなスキルを⾒つけて育てていくことに興味がありました。

製造業ではなく、ソフトウェア開発業にも応⽤できるのではないかと期待して読ませていただきました。

① 製品ではなく、新規に案件をとる、またはお客様のご要望に応えるために、⼒を⼊れて新しいスキルを習得したが、その時だけで終わってしまい思ったほど(そのスキルをベースに継続して事業を展開するという意味で)効果が出なかった。
②  コロナ禍によって⾚字になった。
③  案件受注のために⾃分で営業を頑張ったが、全然ダメだった。

いきなり最初のページから当てはまることが多くありました

P8 に「シンデレラ製品は潜在価値がありながらも、その本来の価値を⾒つけられずに、ある程度売れている製品を指します。」とありますが、⾃分も所有している個々のスキルをより⾼めていくことで「シンデレラスキル?」になるようなものが少なからずあると思いますが、完全に埋もれてしまっているような気がします。

また、⾃分の場合、何もしなくても売れる製品は、費⽤(⼈件費)を安く設定しているために、いくらでも代わりが効くような仕事ばかりです。
講座の宿題で、⼀⼈のお客様に、「なぜ⾃分と契約してくれているのですか?」と聞いたところ、「⼈柄が信頼できるから」と⾔われたことがありますが、⾃分のスキル(提供する商品)⾃体には強みがないということにも繋がります。
ちなみに⾃分では、「納期も早いし、細かい要望を聞いてもらえるから」と⾔われることを想定していました。

「商品30に営業70」この⾔葉、すごく良くわかります!

若い時から⾃分の技術、問題解決⼒に⾃信があったので独⽴できると思い、20 代の時と今とフリーランスで活動していますが、全然そんなことはなくて、⾃分がどういう問題解決ができるのか、どういう貢献ができるのかを、ターゲットとする顧客に知っていただく活動がまず重要であることを痛感しています。

⾃分のケースに当てはめて⾏動できることとしては、

① P25(N社の事例)→ 過去に実施した仕事の中で、あとひと⼯夫加えることによって、他のお客様にも役に⽴てることはないかを考える。

② P29(S社の事例)
→ ⼀⾒無茶に思える要求にもチャレンジしてみることで、事業全体に好影響をもたらす可能性がある。
でした。

⼀⽅、難しそうで⾃分では思いつかなかったことは、「需要がありライバルがいなくて、かつ市場が成⻑している分野の発⾒」でした。⾃分と同業者は、複業のフリーランスから⼤企業までたくさんいて、成⻑している分野、成⻑しそうな分野はどれも飽和状態に⾒えてしまいました。

全体の感想ですが、「シンデレラ製品」の⾒つけ⽅、育て⽅について多くのことを学ばせていただけたと思います。
うまくいかないときはどうしても新しい商品やサービスに⽬が⾏きがちですが、すでに所有している商品、知識の中に、将来の主⼒となるものが存在しているという考え⽅が響きました。
IT 業界は、⽇常的に新しい技術や概念が⽣まれますのでそっちに⽬がいってしまい、技術⼒の向上、キャッチアップが必須だと思い込みがちですが、顧客に提供する価値という観点からみると、⾃分の頭の⽚隅に埋もれている知識が役に⽴つこともあるのではないかと改めて考えさせられました。

また、この⼩冊⼦に掲載されている「シンデレラ製品開発ストーリー」に⼼を打たれました。
いくつも壁にぶつかりながらもめげずに乗り越えていくお姿に勇気をもらえました。⼤野さんのところは不覚にも涙を流してしまいましたが、⼤野さんの存在が今も深⾒さんの精⼒的なご活動を⽀えていらっしゃるのではないかと思いました。
また、H 社⻑のお話も衝撃的でした。
このようなお⾟いご経験も含めて、今の深⾒さんの活動につながっているのではないかと思いました。

この⼩冊⼦に書かれているアドバイスももちろんそうですが、これまでのご経験・開発の過程を読ませていただけたことで、⾃分ももっと頑張らなければと勇気までいただけたと思います。

ありがとうございます。

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