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「仲間とその家族の幸せを守る」そう決めた僕が、売上100億円を目指す理由

借地権(借りた土地の上に建物を建てる権利)がついた土地(いわゆる底地)や、老朽化した建物などの不動産を買い取り、売却・再生・管理などを行う不動産会社、新生都市開発株式会社 代表取締役の永尾です。

2013年の創業以来、私には叶えたい夢があります。それは、新生都市開発を「売上100億円の企業に育てる」ことです。「100億なんてものすごい数字を目標にしたな」と思う方は多いでしょうが、実は掲げた私ですらそう思っています(笑)

なぜ私が「売上100億円」という途方もない数字を目指しているのか。今回はその理由について語らせてください。


「正しい」と信じる道を進むため、起業を決意

21歳のとき、私は現在の事業である、不動産売買の仕事に巡り合いました。単に物件を売り買いするのではなく、入居者様との相談・交渉を伴う仕事に、「めっちゃおもろい…!」と感じたのを今でも覚えています。最初に担当した案件は、退去交渉がうまく進まずに中断されていた数百件の不動産でしたが、最初から最後までワクワクしっぱなしでした。

ただ、このときは自分が経営者になる気はこれっぽっちもなく、その後は会社員として9年間勤め続けることに。

そんな私が起業を考え始めたのは、当時勤めていた会社の考えと、自分の価値観のズレに耐えられなくなったからでした。経営幹部と一般社員の間にある絶対的な上下関係。それゆえに、上司の顔色を伺い、のびのびと仕事ができない社員たち。

長いものに巻かれる性格なら良かったのでしょうが、そうではない私は、ことあるごとに上司に反発していました。会社員時代、上司からの指示を言葉通りに実行したことは、一つもありません(笑)でも、そんな反抗にもいつしか疲れて、転職を考えるようになっていたのです。

いざ転職活動を始めると、ある不安が頭をよぎるようになりました。

「他社でも同じようなことが起きていたら、転職したところで意味がないんじゃないか?」

理想の職場で力を発揮したい。でも、自分が思い描く転職先なんてあるのだろうか。ぐるぐると考え続けるうちに、「…もう自分で会社を作った方が早い!」と起業を決意したのでした。

会社を立ち上げてからというもの、私は自らが「正しい」と思う経営をしてきました。

たとえば、ワンマン経営を良く思っていなかった私は、社員を「パートナー」と呼び、できるだけフラットな組織を作るよう心がけてきました。「社長の会社」ではなく、パートナーと一緒に作る、「みんなの会社」が私にとっての理想形だったからです。

また、歩合制が浸透している不動産業界ですが、企業や案件によっては、不平等な制度が設けられていることもあります。そこで私は、パートナーの働きが適切に収入に反映されるよう、偏りのない歩合制度を整えました。

おかげさまで、新生都市開発は現在11期目に突入しており、ここまで順調に売上を伸ばしています。しかし、正直なところ、「売上100億円」は並大抵なことでは達成できない数字だということも痛感しています。自分でも「なんて桁外れな目標を追いかけとるんや」と苦笑してしまうほどです(笑)

それでも夢を追いかけ続けているのは、「自らが正しいと信じる道は間違っていなかった」と証明するためです。


使命は「仲間とその家族の幸せを守る」こと

そしてもう一つ、「売上100億円」を目指す、大きな理由があります。それは、パートナーとその家族の幸せを守るためです。

現在一緒に働いているパートナーは、皆私が声を掛けて集まってくれたメンバーです。これまで苦労を重ねてきた人ばかりで、家族以上に長い時間をともに過ごし、汗水垂らしながら一生懸命戦ってきました。

「売上100億円」を達成できれば、自ずとパートナーの収入を上げられます。収入が上がれば家族の生活を守り、より幸せな暮らしもできるでしょう。「パートナーとその家族が毎日笑顔で過ごせるようにすること」が、私の使命だと感じています。

ここまで読んで、「そんなのきれいごとだろう」と思う人もいるかもしれませんね。でも、このような考えに至ったのは、幼少期の経験が影響しています。

私は幼い頃から、父親がギャンブルで借金を作り、母親が肩代わりする様子を見てきました。家族は常にお金の苦労を強いられていて、そのせいで両親はしょっちゅう夫婦喧嘩をしていました。借金の取り立てで、強面のおっちゃんが家に上がり込んできたこともあります。

大人になった今でもその光景が目に焼き付いていて、「僕は必ずいい父親になって、家族を幸せにするんだ」。そう考え続けてきました。

私はあるはずだった幸せが、お金が原因で壊れてしまうことを知っています。だからこそ、大切なパートナーとその家族にも、そんな思いは絶対にして欲しくないんです。ただの自己満足かもしれませんが、仲間の幸せを守り続けるためにも、大きな目標を目指しています。


仲間の共感を得ながらゴールを目指す

こうして目標を掲げると、「いつまでに実現するんですか?」と聞かれることがよくあります。しかし、私はあえて期限を決めていません。期限を決めてしまうと、無理矢理にでも達成しようとして、経営状況やパートナーとの関係性にひずみが出てきてしまうのがわかっているからです。

私の一番の願いは、大切な仲間の共感を得ながら、ともに会社経営を続けていくことです。時間はかかるでしょうが、人生をかけて、「売上100億円」という大きな山を登っていきます。

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