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【観劇レビュー #2】日本未上陸!人生初ブロードウェイミュージカル"Back To The Future The Musical"

さて、いよいよ私が人生で初めて観劇したブロードウェイミュージカルについて触れていく。(執筆するのに何ヶ月かかったのかは考えないで)
note開設当初より謎に勿体ぶっていた人生初のブロードウェイ観劇作品は、タイトルで分かる通りBack To The Future The Musicalだ。
既に日本では来年2025年4月に劇団四季で上演することが決定している。

劇団四季の会を15年以上続けている侍。去年10月より期間限定で東京(大阪公演は8月〜)で上演されたWickedの大大大大大大大人気初日公演もゲットしている幸運の持ち主。(と、自分では思っている)
BTTF日本公演のチケットも間違いなく争奪戦になるだろう。数多の敵をなぎ倒し(?)勝ち取るつもりだ。しかし、せっかく本場ブロードウェイに行くなら日本で観劇する前に絶対に観たい!と心に刻んで渡米。
前日(1/27)にロッタリーで勝利し無事にチケットを獲得。2024年1月28日(日)15時公演を観劇することが出来た。ロッタリーについては以前ブログで軽く触れているのでそちらをチェック。


以下ネタバレを含む箇所もある。本作品をまだ未体験の方は自己責任で読んでほしい。

作品情報

誰もが知っているSF映画の金字塔"Back to the Future"が原作。
どこにでもいるような普通の少年である主人公マーティを演じるマイケル・J・フォックス。その親友で少し奇抜な天才科学者ドクを演じるクリストファー・ロイドの掛け合いが心地よい。
80年代の服装や軽快な音楽、そして何よりストーリーが面白くて何度も観るほど大好きな映画の1つである。1ではマーティがドクの開発したタイムマシン(デロリアン)で、悪者から逃げるために30年前にタイムスリップしてしまうことから始まる……
全3シリーズある中でも(そんな侍、3は好きではない)このミュージカルは1を元に作られている。
ミュージカル化する上で多くの人々が気になるこの作品の最大のポイントが、

・映画にはないミュージカル曲について

・デロリアンの演出はどうなるのか

ではないだろうか。これらについて触れながら見どころを書いていく。


📍アクセス

タイムズスクエアから徒歩4分の所に位置するウィンターガーデン劇場。

開演30分前に到着したところ既に入場の列が出来ていて、劇場の周りをぐるりと歩くことになった。
次回は時間に余裕を持って行こうと思う。


キャスト

当日のキャスト表

マーティ役のケイシー・ライツは2001年生まれの22歳。チャーミングでコミカルな演技も自然体で、まるで映画の中から飛び出してきたみたいに"マーティそのもの"だった。歌も実力は勿論のこと、少ししゃがれたような声が1度聞いたら忘れられない。そして何よりかっこいい……。帰国して早5ヶ月経とうとしているが、未だに思い出すのは彼の顔だ……。唯一してしまったNYの忘れ物かもしれない。
この日のケイシーはホバーボードをキャッチ出来なかったり、椅子から落ちたり(可愛かった)慌ただしかった。ブロードウェイの舞台で主役を張る人でも緊張するのかな?と思いつつ、アクシデントを笑いに変えたり臨機応変に対応している姿は流石。舞台はナマモノだなと感じられた。


見どころ

①心躍るミュージカル曲

BTTFを象徴するメイン曲「Overture」を聞いてわくわくしない人間はこの世に存在しないだろう。
また、最後の最後に主題歌の「The Power of Love」をマーティと全キャストが歌う姿は圧巻。ミュージカルの終わりとしてふさわしいエンディングだ。
このミュージカルの為に書き下ろされたミュージカルオリジナル曲についても触れていく。

<侍お気に入りの曲>

「It Work」
ドクがマーティにデロリアンを初めてお披露目した時の曲。

「21st Century」
機械音がBTTFらしいドクのソロ曲。

「Pretty Baby」
若かりし日の母ロレインのソロ曲。

「For the Dreamers」
誰かに認められなくても自分自身を信じ続け、夢を追いかけるドクのソロ曲。

「Put Your Mind to It」
マーティが若かりし日の父ジョージに出会った時の曲。


②本当にあったデロリアン

ナタリーより
ナタリーより

デロリアンのこの再現度を見よ。誰も予想はしていなかっただろう。本当にデロリアンがそこにあるのだから。

こちらはタイムズスクエアでパフォーマンスした時の映像。この映像でも分かる通り、デロリアンには実際に乗車することが可能。たくさんのボタンなど細部まで再現度に拘っているのが分かる。
タイムスリップする時の光の演出や空を飛ぶデロリアンには注目。


③忘れられないファンサービス

日本では良しとされていないキャストの帰り際に声をかける所謂出待ちが、アメリカではファンサービスの1つとしてされている。
この日はあいにくの小雨にも関わらず20名程出待ちをしていた。キャスト達は終演後15分程で出てきて、1人1人のファンと快くサインと写真(動画)に対応してくれた。

このPLAYBILLにサインしてもらった

女性キャストとはお会い出来なかったのは残念。寒いからね。それでもマーティ役のケイシーを始めとするキャスト達に会えたので、おすそ分けする。

ジョージ役
きゃーーーーーーーーー(まるで乙女)
ディヴィット役
校長先生役

ちなみにコミュニケーションはお得意の出川Englishで乗り越えた。
「I came from JAPAN!」
これオンリーで全員に言いまくった。日本から来たと言うと皆良い反応。ディヴィット役のアーロンは「来年日本でやるよね!」と言ってくれ、ブロードウェイキャストも日本で上演することを知ってるんだな~と当たり前のことに感動した侍であった。


まとめ

チケット&公演情報

チケット代は1階(オーケストラ)Q列22・24番の席がロッタリーでゲット出来たので2枚で$90(日本円で約13000円)。通常価格で$114の席なのでかなりの節約になった。ロッタリー最高!


おすすめ度

文句なしの★5!
映画BTTFが好きな人も大満足間違いなしの作品。映画の良さはそのままにミュージカルの魅力である歌やダンスがストーリーの良さをより引き立てていた。退屈する時間が一切ないあっという間の2時間。
デロリアンが出てきた時や盛り上がる時には、しっかり声を出してリアクションする観客の反応がアメリカらしいな~と帰国する時にはすっかりアメリカナイズされた侍であった。

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