「氷河期」に企業がつぶれた理由

就職氷河期と言われる厳しかった時代に筆者は子供時代を過ごした。
いろいろな大企業が潰れて、
企業が採用を抑制して、
景気悪いなあって感じの時代だったわけだが。

で、氷河期に潰れた企業が何で潰れてしまったのか共通点がある気がしたのでまとめてみる。

不景気の前がバブルだったってのがなおさら厳しかったんじゃないかと思う。
市場環境が厳しくなり、土地などの価値が下がったのにバブル期の投資の借金は負わなきゃいけない。

その他、不祥事が原因って会社もあると思うけど。

バブル時に無理な借金をしての事業拡大

今は銀行もそんなに景気良くお金を貸してくれないでしょうが、
バブル当時は違いました。
それが一気にはじけた。
当然不景気で物が売れなくなっているから返済厳しくなるよねっていう。

あと、バブル崩壊~金融危機(97年)あたりまでは銀行も今より甘かったかも。
バブルのノリがのこっていたのか、バブル崩壊後~95年あたりまでの時期に借金でそういう事業拡大をして潰れた会社もあった。

(余談だけど筆者はエリートでも起業者でもない一般人には基本的に借金を勧めない派。また別の記事で。)

その教訓を考えると、生き残った企業が(採用抑制などの)緊縮に走った理由もわかる気がする。物が売れない中で下手な金の使い方をしてしまうとそっち行きになりかねない状況だったわけで。

機械化やバブル崩壊などによる事業構造の変化

バブル崩壊後、事業構造が大きく変化しました。
機械化が最たる原因でしょう。
ウインドウズ95が出てオフィスにPCが導入されたのもこのころでした。
当然機械化によって淘汰される産業も出てくる。

もう一つはバブル期と求められるものが異なってきたということがあげられる。
消費者のニーズの変化。

うまく事業転換できた企業もあるけどごく一部で、
それについていけなかったところも多かった。

そんな状況なのに過去の栄光から脱せない会社もちらほらあって。
なぜついていけないのか気づいてなかったケースもありそう。

売れなくなったという現実から逃げる

売れなくなったという現実から逃れようとして、小手先の対応に終始する。
(また売れるだろうと楽観的観測を持ったりね)
結局どうにもできなくて潰れる。

それに懲りたのか、最近の大企業(ないしは貸してる銀行側)も動きが速い気がする。
本格的にどうにもならなくなって潰れる(会社更生法や民事再生法を申請する)前にどこか(外資を含む)に売却するのが主流になっているように思います。
どうせ潰れるなら傷口が浅い前に動こうというわけだ。

買ってくれる会社があればの話だが。なければ潰れるしかない。
(この場合は完全に解散となるだろうね)

会社を大きくする能力と経営能力の違い

これは氷河期に限らないが、

起業して会社を大きくする能力がある人が、必ずしも(会社を継続させていくという)経営能力があるとは限らない。
むしろ最初に稼げれば稼げるほど金(借金含む)の使い方がガバガバになっていくような。

最近は減ったかもしれないが金の使い方がいい加減な会社は注意かも。

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