「学級」の在り方について考える

よく、「1学級当たりの人数を下げる」とかいわれている。

筆者はそれをするよりも、別の方法があると思っている。

「特別支援学級と通常級の間の学級を作る」ということだ。

ここでは中間的学級と呼ぼう。
人数は15~20人程度で、担任とサポーター(教員免許がいるかどうかは法的にどうかわかんないけど、法が許すならなくてもいい)がつく。

40人などの多数の学級に耐えられない子供が支援学級に行く。
でも、その子でも15~20人の学級なら耐えられるかもしれない。
そのため、一部が中間的学級に移行することで、支援学級に割いている教員の数を減らしてこっちに持ってこれる。
(支援学級だけでも大量にクラスがある学校とかもあるようなのでそういうところ限定ではある)

軽度の障害、勉強についていけない子、40人学級に不適応な子などで希望する子供をこの学級の所属にする。
そうすれば、個々に合わせたサポートもやりやすいだろう。

正直今までのように全員一緒に指導ってのは時代的に限界だと思う。
それは学級の人数さえ減らせばいいってもんじゃない。

完全な習熟度別は難しいとしても、こういうクラスがあってもいいんじゃないかなと思う。

たとえば、外国人を入れるならまずは専門に指導できるクラスを作れって思ってるけどそれもなーんにも変わらず「健常な日本人に指導すること前提」でやってるからいずれ歪みが出るだろうねと僕は思っている。
「外国人にその国の言葉などを教える短期コース」を持っている国もある。そういうのがない。
例えば、ブラジルに絞られていた時代なら民間でもやってたりしたけど、今はそういう時代じゃない。多数の国からくるわけで。

正直、集団教育は限界がある。
高校になるまで個人に合った教育を(大まかにでも)選択することができず、時間を無駄にする。
それを、いわゆる「指導困難校」や「Fランク大学」が後から埋めなければいけないという構図になっている(特に前者)
低学力者「だけ」に焦点を当てて指導してくれるのは高校からになるからだ。
九九からやり直す高校、大学はこういう理由で生まれる。
小中で低学力専門の指導ができない以上、高校からやるしかないのだ。

これは損失だと思う。不良もそうなる理由の多くが「勉強についていけないこと」だったりするようなので、治安面にもかかわると言える。

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