業種を「要」「急」度でまとめてみたー安定度や特性、リモート可否の違い


最近「不要不急」ということばが流行語大賞になりかねないほどはやっている。
つまりは、
「不要不急」の消費と「要急」の消費があるということだ。

不要不急の産業と、要急の産業では

・雇用や産業の安定度
・緊急時に出勤しなければいけないか否か

等が異なってくると思う(例外はあるが)
なのでまとめてみた

要急ー必要とされ、急ぐ

大多数の病院、電気、ガス、水道、トラック、介護、警察、消防、災害救助時の自衛隊、
食料品関係(スーパーや食料品工場など)、公務員 、宅配便
など

これらの産業は基本的に

・土日を問わず働くことが多い(場合によっては夜勤も)
・災害時に出動しなければならない
・リモートワークができない

という特性がある。途絶えてはいけないからだ。
その分、雇用が安定している場合が多いが、
出世ができない場合もある。
高卒が支えている場合もある。
安易に高卒をdisることは、社会で大切な役割を果たしている
このカテゴリーを弱めることにつながる。
(基本的に物資の輸入では不可能なので)

食料品工場などを除いて営業の比率が低い

保育園もこのカテゴリーに近い。

※病院が大多数なのは、「形成外科(美容整形)」が不要不急と考えられるため。そのため、美容外科医は芸能界などの副業を持っていることがある。

要不急ー必要とされるが急がない

インフラ、娯楽製品を除くメーカー、銀行、証券、弁護士等、議員
工事(災害復興は要急)、清掃
など

社会にはどうしても必要。だけど急がない。
たとえば、車は今すぐどうしても必要なわけではないが、ないと困る。
裁判もやる必要はあるが、今すぐやらないと社会が崩壊するというわけではない。
景気の影響はやや受ける。メーカーの場合は国際競争が激しい。
国内企業の需要がなくなって、海外のものになってしまうことも。
(急がないため輸入でまかなえてしまう)
素材メーカーなどのBtBは結構強い傾向がある。

こういったものは、数日間休むことは可能なので土日休だったりする。
現場部隊はリモートワークができない。(ごく一部の一部バックオフィスならできるかも)

不要急ー必要度は低いが急ぐ

あまりないが強いて言えば学校。休校にはできるが子供が成長してしまうのである程度急ぐよねと。
予備校とかもそう。宅浪できるから必要とまでは言えない。

不要不急ー必要度が低く、急がない

エンタメ、スポーツ、観光、百貨店、飲食店
高級ブランド、酒
本、ゲーム、インターネットサービス、アニメ、テレビ
など

早い話が「娯楽」

・景気の影響をかなり受けやすい
・競争が激しい(芸能界や芸術系は、なれるのはごく一握り)

のが特徴。

生活の必需品というわけでもないから、
景気が悪くなれば爆死し、失業する。
今回影響を受けているのは上段の産業。
リアルに紐づいている(感染の危険性がある)うえに、生活必需品ではないために、
閉鎖や自粛、客側が行かないなどの選択になっている。

末端の労働者の労働環境はイマイチな傾向がある、薄利多売等でブラック化しているケースも。

中段は「オンラインでも展開可能だが、不景気の被害はそれなりに受けやすい」もの。高級ブランドは不景気になるとさすがに売れないよね。
オンラインで展開不可能だが、持ち家なども似た特性あるかも。

下段は「リアルでなくても展開可能」なもの。
今回の影響はあまり受けない。
ただし不景気だと広告を出す人が減る。
リモートワークがやりやすい

まとめ

BtB産業の場合、取引先がどういう業種なのかによって違う。
不要不急でリアルとの接触が必要な産業相手の場合は今回被害をもっとも受けている。
(IT系でもエンタメや飲食店相手の商売をしてる場合がある)
たとえば、ブロガーでも「通販サイトの製品」を売っているところはそんなに変わらなくても、「旅行商品」を売っているところは売り上げが消える。
同様に、職種が同じでも業種が違うと変わる。
スーパーのレジは忙しくても、エンターテインメント施設のレジはヒマとか。

物流なども、運ぶものによって違うし。
公共交通は要急な客を運ぶ場合と、不要不急な客を運ぶ場合がある。

景気影響や勤務の忙しさが違う傾向があるので、こういった観点でも志望業種を見てみるといいかも。

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