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思い込みから抜け出す日記法

今回は、『思い込みから抜け出す日記法』についてお話しさせていただきます。


思い込みが強いことで苦労した経験ってありますよね。

ものごとを事実からかけ離れた捉え方をすることでうまくいかなかったり損をしたり。
対人関係の行き違いやネガティブな思い込みによってうつになることもあります。

「いろんな視点でものごとを見てみましょう」とはよく聞くアドバイスです。
しかし、そう簡単にできれば苦労はしませんよね。

それが客観的にとらえる力を鍛えて思い込みから抜け出すことができる比較的簡単な方法があります。

それはある日記の書き方をすることでできます。
日記というのは自分の考えを整理するときにも使われますが、もっと客観的に自分の考え方を整理する方法です。


それが「イリイスト日記法」というものです。


日記は普通、主語を「僕は」とか「私は」にして書きますよね。

それをあえて主語を三人称の「彼は」「彼女は」と書きます。
それによって、第三者の視点で自分をとらえながら日記を書くという方法です。

「イリイスト」はラテン語の三人称を意味する「illeイリ」からきた言葉です。


イリイスト日記法について、カナダのウォータールー大学が研究で効果を確かめています。

4週間、一人称で日記を書いてもらった被検者と三人称で日記を書いてもらった被験者で比較しました。
すると、三人称で日記を書いた人たちに目覚ましい変化があったそうです。

・他人の視点でものごとを考えるのがうまくなった
・複数の視点からベストの対策を導き出せるようになった


イリイスト日記法のメリットは大きく二つあります。


1つは自分が判断した時の記憶を書き換えることができない点です。

人は自分の記憶を都合よく書き換えてしまうことがあります。

こんなことありませんか?

物を買うとき、例えばカバンでもいいのですが。
ちょっとインターネットで調べただけで買ったカバンがすごくよかったとします。
それを後からいかにも自分がきちんとリサーチした結果だというストーリーに書き換えてしまうような場合です。

第三者視点で日記を書くことで、こういう思い込みのストーリーに書き換えにくくなります。


2つ目のメリットは、自分の判断のパターンがはっきりする点です。

あとから日記を読み返すと「自分にはいつもこういうふうに考えて判断する傾向があるな」と見えてきます。


イリイスト日記法の書き方のポイントですが、ものごとを自分がどのように判断したかを書きます。

・どのような流れで決めたのか
・どのような理由で決めたのか
・決めた時に自分がどのような感情を抱いたのか

こういったことを書き入れるのがポイントです。


今回は、三人称を使って客観性を鍛えて思い込みから抜け出す「イリイスト日記法」を紹介しました。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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