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自分から心を開くと相手も心を開いてくれる法則

今回は人との関係で親しくなるための心理テクニックを一つ紹介します。

それは、「自己開示の返報性」というテクニックです。

簡単に言うと、自分のほうから先に心を開くことで、相手も心を開いてくれるというものです。
なんとなくわかる気がしますよね。

この心理テクニックを使うことで、仕事や友人関係とかいろいろな人間関係で相手との距離を縮めることができます。

距離を縮めて親しくなりたい人がいる方は、ぜひ最後までお読みください。


自己開示の返報性の「自己開示」とはなにかというと、
「自分の内面や経験、考え方などの自分の情報を相手に伝える」ことです。

「心を開く」という言い方のほうがわかりやすいかもしれません。
自分の情報を相手に話すのは少し勇気がいりますよね。


「返報性」とはなにかというと、
「相手にしてもらったことを自分も相手に返すという気持ちが働く心理」です。

誰かに助けてもらった時に今度はその人を助けてあげたいと思ったことはありませんか?

わかりやすく言うと、「義理」や「お返し」ということになります。
どの国の文化でも言えることです。

人から恩を受けると、受け取ったままでは気が済まなくて、返したくなるような心が文化的に育つものなのです。
人からお土産をもらったら、今度は自分がお土産を持っていきたいと思ったことはありませんか?

自己開示の返報性とは、今説明した2つのことを組み合わせたものです。
自分のほうから先に心を開くという行為に対して、相手も心を開いて返したいという思いになります。


この心理テクニックをどんな場面で使用するのかというと、例えば、仕事の取引先の相手との会話です。

自分の趣味や出身地などの話を雑談に入れることで相手も話を返してきます。
上司が部下との距離を縮めたいときにあえて自分の若いころの失敗談を話すことで部下が心を開いてくれることがあります。

友人との間で自分が今はまっている趣味を話したり、恋愛の相談をすることで仲が深まったりというのも使用例です。


私の例で恐縮ですが、私は公認心理師として心理相談の仕事をしています。

相談者に心を開いてもらいたいなというときに自分のほうから自己開示することがあります。
自分がどんな人間なのかわかるように出身地とか趣味について話すこともあります。
相談者の悩みと共通点が見つかれば、自分も過去にこんなふうに悩んでいたという話をすることもあります。

そうすることで相談者も自分の話をしてくれるようになります。
私のような仕事をしていると、自己開示の返報性が活きてくる場面がたくさんあります。


自己開示の返報性を使うときにおさえておくポイントを3つ紹介しますので参考にしてみてください。

1つ目は、段階に合わせた話にすることです。

初めから重たい話にするわけにはいきません。
最初は出身地や血液型、家族、趣味などのあたりさわりのない話題からにします。
少し打ち解けてきたと感じたら、自分の失敗談や悩みなどのより深い情報を出していくとよいです。

2つ目は、自慢話や大げさな話はNGです。

自分の情報を話すといっても自慢になっては、相手からよく思われませんよね。

3つ目は、素直な気持ちを見せることです。

自分のことを話す時に良く見せようとせずに素直な気持ちで話すとよいです。
相手としては、自分を飾らずに素直に話してくれたことに対して、自分も素直な気持ちで応えたいと思います。


自己開示の返報性を使って、人との距離を縮めるという話をしてきました。

まとめますと、

自己開示の返報性とは、自分の方から先に心を開くことで、相手も心を開いて返そうとする心理でした。

自己開示の返報性を使うときのポイントとは、

・段階に合わせた話にすること
・自慢話や大げさな話はNG
・素直な気持ちを見せること

の3つでした。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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