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Appleが発表した新たなIoTツール『AirTag』とは何か?

こんばんは、芝本です。

最近PCで作業することも増えたこともあり、新しいPCやPC周辺のデバイスに関しても関心が高まってきました。ちなみにボクは、MacBookを使っているのですが、Apple製品ならではのシンプルなデザインがかっこよくて結構気に入っています。

そんなAppleから、全く新しいタイプの製品発表がありましたね。『AirTag』という製品です。

普段Apple製品を愛用しているボクなので、流石にちょっと気になりました。一体どういうものなのか調べてみました。

『AirTag』とはなんぞや?

見慣れないフォルムで「これは何なの?」って思った方は、ボク以外にもいるかと思います。

一言で言うと、「紛失防止タグ」です。カバンや財布といった「大事なモノ」に、このデバイスを専用キーホルダーなどで付けておけば、失くしたときにもiPhoneを使って見つけ出すことができるようになる。そんな、持ち物管理に便利グッズです。

大きさは直径31.9mm、厚さ8mm、重さは11gで、500円玉より若干大きいサイズでしょうか。

通信接続は、Bluetooth。そして、Apple製U1チップで超広帯域および「正確な場所を見つける」機能に対応しており、「紛失モード」に対応するNFCタップも使える、、、というApple製品と非常に相性が良い仕様です。

スピーカーが内蔵されていて、防沫・耐水・防塵性能も搭載。そして意外なことに、バッテリーは「CR2032コイン型バッテリー(コンビニ等でも売ってるボタン型電池)」で自分で交換できる仕様です。これはちょっとありがたいですね(笑) 

価格は1つ3,800円(税込)なので、人によっては若干高いと感じるかもです。

『AirTag』の良いところは?

では、『AirTag』はどういう良さがあるのか?ぶっちゃけ実際に使ってみるのが一番早いですが、発売は4/30なので、試用体験ができた人以外はまだ使ったことがないでしょう。ざっと調べると、以下の特徴が良いところなのかなと感じました。

・Siri機能でAirTagのスピーカーを鳴らすことができる。
・『AirTag』がある「方向」まで正確に示すことができる。
・「Hermès」とコラボした専用アクセサリーがある。
・プライバシー機能が徹底されている。
・デザインがスタイリッシュでクール。

特に、今後のiOSのアップデートで、すでに全世界の普及済みのApple製品を利用した『AirTag』の位置情報の特定が可能になるそうです。全世界に10億台を超える稼働中のiPhone、iPad、Macを用いた「Find My Network」を構築しているとのことです。(ちなみに「Find My」は、iOSアプリ「探す」のことです。)仮に自分のiPhoneとの接続が途切れても、他人のiPhoneやiPadがAirTagのBluetooth電波を捉えれば、『AirTag』の位置を特定できる仕組みです。これはなかなか壮大で面白いアイデアですよね。

やはり流通網を持っていると強い

ご存知の方もいるかと思いますが、『AirTag』と同じ「紛失防止タグ」または「スマートタグ」を取り扱っている業界は、すでに『MAMORIO』や『Tile』がトップシェアを占めています。『MAMORIO』に関しては、テクノロジー企業成長率ランキング「2018年 日本テクノロジー Fast 50」で12位を受賞されています。

いわゆるIoTデバイスの中でも「スマートタグ」という新ジャンルを形成してきた企業かと思います。今後、さらに日常に浸透していくことも考えられます。

そこに参入したのが『AirTag』というApple製品ですから、かなり強敵でしょう(笑) もちろん『MAMORIO』や『Tile』の製品も独自の個性と強みがあるため、差別化はされると思います。しかし『AirTag』は、Apple独自で培われたテクノロジーが搭載されているため、技術面・性能面でもレベルが高い代物と想像できます。

そして、Appleの強みは何と言っても、ブランド力とすでに大きなネットワークを持っていることでしょう。すでに形成したネットワークの上に、「音楽」「TV・映画」「買い物」「ゲーム」など、さまざまなサービスを付加させて成功しています。このようなネットワークを持っている状態だからこそ、今回のような新規参入するどんな分野でもマトモな勝負できると思います。これからのスマートタグの市場が楽しみですね。

そして、Appleほどの規模は厳しいかのしれませんが、個人規模でもネットワークを持つことが、今後の激動の時代で生き残っていく鍵になりそうですね。ちなみに、『AirTag』を買うかどうかはちょっと考え中です(笑)

最後までご一読いただき、ありがとうございました。

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