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【ポジション解説編】ナンバーエイト 前編

こんにちは。近鉄ライナーズの田淵慎理です。

ポジション解説編、ナンバーエイトです。

書いていると長くなったので前編と後編に分けました。

Twitterでいただいたコメントについても触れながら書いていきます。

スクラムでの役割について

ナンバーエイトがどんなポジションかは説明は必要ないでしょう。

ナンバーエイトの特殊なスキルとしては、スクラムのボールキープがあります。

スクラムの最後尾でボールをキープしながら、スクラムトライを狙う場面を見たことがある人は多いんじゃないでしょうか。

あれはなかなか難しいです。(ぼくだけかな?)

スクラムのスピードや進む方向はコントロールできないので、早く進むとボールだけ取り残されたりします。

他のフォワード7人からすると、
せっかく押してるのになにしてんねん!!
ってなります(笑)

最近のスクラムでは、8人で組むことが主流になってきています。以前はナンバーエイトはボールキープのためにバインドを外している場合もありましたが、それではスクラムが押されてしまいます。

最初はフランカーにキープしてもらって、動き出したらナンバーエイトに受け渡しという方法が一般的かもしれません。

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スクラムでのエイトの重要性を実感したハナシ

ナンバーエイトのスクラムでの押しは重要です。

スクラムのエンジンであるロックをサポートする役目だからです。

社会人1年目、東芝との試合でナンバーエイトで出場しました。

スクラムは押されていたので、うまくボールをキープしようとしてボールばかり見てしまい、ロックをほとんど押していませんでした。

するとロックの松岡勇選手に、もっと後ろから押してくれ!

と言われたので思いっきり押すと、

スクラムが安定し、東芝相手にもボールキープできるようになりました。

ナンバーエイトの押しが重要だと学んだ出来事になりました。

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アタックでの役割について

こんな質問がありました。

フランカーとナンバーエイトで自由度はちがうかということについては、どちらもあまり変わらないと思います。

自由は、ぼくのイメージではポジションによって与えられるものではなく、選手のキャラクターによって与えられるものだと思っています。

自由な選手は、どのポジションでも、どんな役割でも、チャンスが見えたらある意味型破りで動くんじゃないか、ということです。

今の戦術は個人に役割を与えて、やるべきことを減らしていくという方向です。その役割のクオリティをどれだけ高められるかというところがあるので、自由に見える選手は少ないのかもしれません。

高校のときは、しっかり戦術どおりに動け、とコーチに言われていました。その中でも自分の判断で自由に動いている選手や、コーチからおまえは自由にしていいぞ、と言われている選手もいました。

ぼくは、そういうのが苦手だったので、言われたことをその通りやろうとしていましたが、試合で苦しい局面で頼りになるのは、そんな自由な選手たちでした。

それは、ポジションではなくキャラクターに関係していたなとおもったので、このような回答になりました。

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まとめ

長くなってきたので、今回はこれでいったん終わります。

続きはまた次回の投稿をお待ちください。

次回は、ディフェンスキックの役割について質問があったので、それに回答していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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