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【ポジション解説】ロックは忙しい??

こんにちは。近鉄ライナーズの田淵慎理です。

フランカー解説編に続いて今回はロックの解説をします。

フランカー解説編はこちら↓

個人的な意見ですが、ロックは忙しいです。

では、ロックには、どんな役割があるんでしょうか。解説していきます。

ロックの役割

ロックはフォワードの中で、4番5番の選手です。スクラムから2列目にいるのでセカンドローと呼ばれることもあります。

一般的に、チームでも長身の選手がつとめることが多く、日本のトップカテゴリでは、外国人選手が多いですね。

日本代表でも層が薄いと心配されていたポジションでした。

スクラムを全力で押し、ラインアウトでは、リーダーを務めてメインのジャンパーになり、フィールドではタフにコンタクトをし続けることが求められます。

そのチームへの貢献度からも、リーダーやキャプテンに選ばれる選手が多いこともうなづけます。

やはりロックといえば、トンプソン・ルーク選手でしょう。

近鉄ライナーズだけではなく、日本代表の、いや世界のレジェンドとしてプレーした彼も昨年引退しました。(ワールドカップ4回出場は世界でみてもレジェンドでしょう。)

引退後は、牧場経営されているようです。

4番と5番のちがい

4番と5番のちがいはなんでしょうか。

教えてもらったことはないですが、スクラムに関係していると思っています。

スクラムで一番プレッシャーを受けるポジションは3番です。

その3番をうしろから押す選手が5番なので、5番のほうがより大きくパワーのある選手だと個人的には思っています。

あとは、押しやすい肩がどっちかとかですかね?

あまり自信がないので、よくご存じの方はコメントで教えてくださるとうれしいです。

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ラインアウトリーダー

ラインアウトでは、もちろん中心選手になります。

そして、サインをだす「コーラー」を務めることが多いです。

相手のディフェンスの並び方を見て、自分のチームの確実にボールキープできるオプションを選ぶことが求められます。相手チームとの駆け引きが非常に重要です。

ラインアウトの知識と経験。そして、試合中の冷静な判断力が必要です。

ラインアウトに関して、まちがいなくトンプソン選手が今までプレーしてきた中では一番です。

自分自身のラインアウトのスキルはもちろん、相手との駆け引きがうまかった印象があります。また、ラインアウトでボールをキープするだけでなく、流れを自分のチームに作ることができるところがほんとうにすごいです。(語彙力少な)

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スクラム

スクラムでは、スクラムの真ん中でエンジンの役割をします。

外から見ていると、プロップの選手がめちゃめちゃ押し合っているように見えますが、前に押す推進力を出しているのはロックの選手です。

大学1年の夏合宿で、パナソニックと合同練習をしました。

当時は、元オーストラリア代表のヒーナン・ダニエルというロックの選手がいました。当然ですが、スクラムは押されました。

そこで、当時の監督で元三洋電機(現パナソニック)監督の宮本勝文さんが、

「ロックの押しがちがうねん。ロックを入れ替えてやってみたらわかるわ。」とおっしゃられ、そうすることになりました。

私は当時フランカーでヒーナン選手の横につきました。(それだけでうれしかった記憶があります。)

するとどうでしょう。

宮本監督の言う通り、ロックを入れ替えた同志社がスクラムで押し始めました。しかもすごい勢いで(笑)

スクラムはロックが大事だと身をもって体感できました。

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フィールドプレー

フィールドでは、攻撃時のロックの配置はチームカラーがでると考えている部分です。

同志社大学では、一時期、一番外側にロックの選手を置いて、キックパスで優位性を出す戦術がありました。これは感覚ですが、ロックの選手って足が速い選手も多いんですよね。なので外側でも有効なオプションになります。

すこしまえのヤマハも、ロックの選手を外側に配置してましたね。たしか元ウイングの選手だったと思います。かなり相手チームの脅威になっていました。

ヨーロッパのチームでエクセターチーフスというチームも似たような配置でプレーしていました。このチームはいろいろ面白いアタックをするチームで有名な選手も多いので注目しています。

ですが、この配置は変化球のようなもので、ほとんどのチームのロックはフィールドの真ん中でハードにキャリーするスタイルのほうが一般的です。

2メートルで120キロの外国人選手が、持ち前の身体の大きさとパワーを活かして走ってきたらめちゃ怖いし、タックルいけば交通事故みたいなもんですね。

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まとめ

今回は、ロックについて解説しました。自分で書いててもやることが多くて忙しそうでした(笑)

4番と5番のちがいについては、こんなのあるよっていうコメントお待ちしています。

ロックは、現代ラグビーでは求められるスキルが多いポジションなんじゃないかと思います。なので、日本代表でもなかなか層が薄いポジションなんでしょう。

近鉄ライナーズのロックの選手はそれぞれがどんな役割をしているでしょうか。試合が始まればぜひ観察してみてください。

近鉄ライナーズについても書いていますのでご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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