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投球時 後方荷重はレイトコッキング期に身体が開いてしまう

右投げを想定しています。

レイトコッキング期(後期コッキング期ともいいます)とはアーリーコッキング期(早期コッキング期)の次の段階で左足が着く手前から左足が着いて加速期に移行する所です。

後方荷重になった時のレイトコッキング期から加速期の影響を解説していきます。

後方荷重

通常、荷重は母指球にかかり頭の位置は母指球側にあります。そして、重心はお腹側(前方)に位置します。

前方荷重

足上げ 正2


後方荷重になると、荷重が踵にかかる,または頭の位置が踵側にあり重心が背面(後ろ)に位置します。

後方荷重

後方荷重1 2


体重移動した際

前方荷重(重心前)

前方 ただ 1


後方荷重(重心後ろ)

後方5 (2) 1


レイトコッキング時に後方荷重になってしまうと身体が開きやすくなってしまい体重移動してきた力も背面側に移動してしまい投球方向とはずれてしまいます。

前方荷重で左足が着いた時↓

フット_Moment


次に後方荷重 体重移動から足が着くところまで
上体がどんどん背面(後ろ)に倒れていくのを見てください
足を上げた時↓

フット_Moment(2)

アーリーコッキング期↓

フット_Moment(3)

レイトコッキング期↓

フット_Moment(4)

フォットプラント左足が着く時には上体が後ろに反った形になる↓

フット開き_Moment(2)


後ろからの画像です
前方荷重で足がついた時↓

フット後ろ_Moment


後方荷重で足が着くまで
足を上げた時↓

フット後ろ_Moment(2)

アーリーコッキング期↓

フット後ろ_Moment(3)

レイトコッキング期↓

フット後ろ_Moment(4)

左足が着く時には上体が反った形になる↓

フット後ろ_Moment(5)

動画です 前から↓
1球目は前方荷重 2球目は後方荷重です

後ろから↓

横から↓


後方荷重になってしまうと重心が後ろにあり上体が背面(後ろ)倒れてしまうために身体が回転しやすくなり左足が着いた時には上体・骨盤・膝が開きやすくなってしまいます

前方荷重の場合、体重移動の際に右股関節を屈曲位にもっていけので右股関節に荷重をかけてタメを作り骨盤や上体の開きを抑える事ができます
右股関節に注目してください 
前方荷重は股関節が屈曲し後方荷重は股関節が伸展しています。

前から

前方荷重↓

フット_Moment(6)


後方荷重の場合、右股関節が伸展位になってしまい右股関節に十分な荷重をかける事ができず、タメを作れずに骨盤や上体の開きを抑える事ができません

後方荷重↓

フット_Moment(3)


後ろからの画像 

前方荷重↓

フット後ろ_Moment(6)


後方荷重↓

フット後ろ_Moment(3)


横から

前方荷重↓

フット横_Moment(3)

後方荷重↓

フット横_Moment(4)

後方荷重の場合、体重移動時に開きを抑えられないために足がついた時に後方荷重場合、身体が開きやすくなってしまいます

前方荷重の場合、体重移動時も身体の開きを抑えられるために足が着いた際に開かないようにできます。

前方荷重の場合は左足が着いた時に上体・股関節が横を向き股関節と膝が内転・内旋位にあり身体の開きを抑えることができます。

フット開き_Moment

後方荷重の場合は左足が着いた際に開きを抑えられずに左肩が開き上体が開いてしまい骨盤も投球方向に開いてしまう。

フット開き_Moment(2)

多くの場合に膝が開いてしまいます(膝が外を向く・膝がわれてしまう)
膝が開いてしまうと体重移動をしてきた力を左の股関節で受け止めれずにうまく回転運動の力に変換することができません

フット開き_Moment(3)

1球目は膝・骨盤が開かない
2球目は膝・股関節が開いてしまう


後方荷重になってしまうと左足が着いた時に身体が開きやすくなってしまうのがわかっていただいたと思います。身体が開いてしまうと右足にタメが作れずに身体が突っ込んでしまう・左足が着いた時に身体が開いてしまうために加速期(アクセラレーション期)に十分な回転運動が使えない・肘や肩が遅れて出てきてしまい負荷が強くなるなどの影響が出てきます。そうならないためにも投球時の荷重のかけ方や重心の位置を見直してみてください。

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