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高齢者の食事・栄養


食事面で成人になると食べすぎによる肥満が話題になりますが、高齢になってからは食事を食べなくて身体的機能が弱くなってしまうことがあります

高齢になってからこそ積極的な食事が必要

食事にとりすぎによる高血圧・高血糖・高脂質による生活習慣病が話題になりますが、高齢者になると少し話が違ってきます。
高齢者の場合、肥満の方よりも痩せている方のほうが寿命が短い傾向があるというデータがあります。
痩せている方は、赤血球・コレステロール・アルブミンの値が低い傾向があるようです。
高齢者の肥満で体に悪い影響を及ぼすことは少ないというデータがあるようで、それよりも痩せている方、痩せているというよりも栄養状態が悪い(低い)状態がのほうが体に悪影響を及ぼしている可能性が高いのではないでしょうか。
近年、高齢者の低栄養が問題になっています。特にタンパク質摂取量が低いこと。高齢者はタンパク質の合成する力が弱いです。多くの高齢者は肉類を食べることに消極的な方が多いです。そのため体力の低下が起こり免疫力が低下し感染症にかかりやすくなり心不全によりなくなってしまいます。
寿命と健康は体力がどのくらいあるかが重要になってくるそうです。
近年高齢者のフレイルという言葉があります
フレイルはfrailty(弱さ・弱点・もろさ)などの意味を持つ言葉がもとになっているそうです。
フレイルとは健康な状態から要介護になってしまう間の事を意味していて身体機能や認知機能の低下がみられる状態を示します。
健康な状態からフレイル(弱くなる)になり要介護になってしまいます
そのために高齢者はフレイル(弱く)にならないようにしないといけません
特に加齢により筋力が衰えて家からでなくなり身体機能・認知期の低下がみられます。病気や骨折により要介護になってしまうことがありますが、多くの場合フレイルをへて徐々に要介護になっていくようです。
私の印象としては高齢者の方はタンパク質摂取量が明らかに足りていないと思っています。
高齢の方の話を聞いていて多いのは肉を食べたくないと訴える方が非常に多いです。
肉を食べない方はタンパク質を摂取できていないことに繋がりやすいです。高齢者タンパク質を合成する力が弱いです。筋肉内のタンパク質は常に合成と分解がおこなわれています。そのため、十分なタンパク質量を摂取できていないと筋肉に合成するためのタンパク質(材料)が足りなくて筋肉の分解が合成よりも多くなってしまうために結果、筋肉量の減少につながってしまいます。すると筋力が弱くなり活動量や身体機能が低下してしまいます。
タンパク質摂取の他にも高齢者の低栄養状態も問題になっています。

低栄養状態は認知症になりやすいもしれません

認知症になってしまう方の血液検査で赤血球数・コレステロース(HDL)・アルブミン(タンパク質)の数値が低い傾向がみられたようです。
高齢者の肉(タンパク質)摂取量が低いと認知症になりやすデータがあるようです。タンパク質摂取量が1日300g以上摂取すると認知症になりやすいデータもあるようですが、日本人高齢者の1日のタンパク質摂取量は100gも取れていない方が多いようです。平均で100gだそうです。
動物実験ではタンパク質摂取量が低いと脳の萎縮がみられたそうです。他にも低タンパクの状態だと好奇心の低下がみられたようです。

栄養士の方と話していて聞いたのですが、特に一人暮らしの高齢者がフレイルに陥ってしまうそうです。男性の場合、奥さんがなくなってしまうと食事を作ることがうまくできずに食事がちゃんと摂取できないことや、女性の場合、旦那さんがなくなってしまうと自分の分だけしか用意しないために料理をする意欲もなくなり簡単な食事しかしなくなるようです。そのため食事の品数や食べる食材も減ってしまい活動量が減ってしまうために食欲も低下してしまい食事量も減ってしまいます。
高齢者の場合、味付けや油の濃いものが食べられなくなり野菜やさっぱりした物ばかりを食べる傾向があるようです。
もう一つ口腔内の状態も問題になるようです。
歯の状態が悪かったり入れ歯や入れ歯の状態が悪いと噛むことが大変になり食事を食べなくなってしまうそうです

今回タンパク質を摂取するべきだと書いてきましたが、肉を食べろといってもなかなか大変です。そのために食事にも工夫が必要になります。
一例ですが、肉の油が気になるのであれば豚肉を茹でて冷やして冷しゃぶサラダにして食べることや蒸し料理にして余分な脂を落とすなどの工夫をするう。魚料理ももちろんいいです。大豆製品を積極的に食べることや、牛乳の代わりに豆乳を飲むことや個人的にはプロテイン飲料を摂取するのもいいと思います。プロテインは高タンパク質ですし消化吸収もいいです。最近ではコンビニなどで高タンパク質の飲料物やソーセージなども売っています。

タンパク質は体を作る必要な栄養素です。ケガの回復にも重要です。
肉を食べる人は元気だとよく聞きますが、このような理由があります。
体重が増えしまうと膝や腰・股関節の負担が増えてしまうデメリットもありますが、しっかりとした食事をとり体を動かして健康を維持することが大切です。



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