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「それでも」スタジアムに足を運ぶ人たち[vs鹿児島戦]

2023年6月3日。
前日の記録的な大雨とは打って変わり快晴のサッカー日和。やや強い風がその名残りをとどめていたロートフィールド奈良。
ただ、その大雨は交通インフラ等に影響を与えていて、当日「裏開催」だった神戸vs川崎が中止。せっかくだから、という事で川崎のユニを来たお客さんもいたり。
少し驚いたのが、鹿児島のバス待ちの光景。なかなかの人数で大旗が3本打ち振られ、彼らの声がずん、と響く感じ。

さすがJの先輩


開幕戦の松本山雅を思い起こさせる。
ここもサポーターの熱量はかなりのものだ。

今日のスタグルは、SAKANAYAさんの「鰹のさっぱり丼」。

下北山村の地ビール「ジャバラビール」と共に

鰹のたたきがゴロンゴロン入ってて良き。
お米は古代米かな?
揚げたり焼いたりがないので健康にも良さげだし酸味の効いた味付けも良き😍それでいてビールに合う。
うまうま😋

今日はファンクラブ特典を使ってタダで見ます🆓よってメインスタンドから👀

いつもの事ながらこの風景好き

試合前は色々あった。
田中奏一さんの引退セレモニー。
奈良と鹿児島双方で活躍されたとあって、横断幕は同じ内容、そして起こったチャントも同じもの。
双方のサポさん同志で話したんでしょうね。
こういうのっていい。

いいムードでした

双方のサポさん…と言えば。
こんなやり取りも。

これは鹿児島サポさんの返しが絶妙で👍
メインスタンドからも笑いが起こってました🤣
スタジアムの空気感は人が作るもの。
鹿児島サポさんはそこらへん意識が高いですね👍

そして試合結果。
0-0、いわゆるスコアレスドロー。
そういう試合って、時に物足りなかったり逆に内容が濃かったり両パターンありますが。
今回は後者だと思います。
鹿児島の選手はみんな上手いように見えた。
その分攻撃も鋭く感じる。
それを受けて奈良クラブはちょいちょいミスはあれど、守備の意識が本当に高く、「全員で守った」のでゼロに抑えられた、と。プラス守護神アルナウ選手のファインセーブも込みで。よくぞ首位の強豪相手に無失点で凌げた。
それでいてちゃんと奈良クラブらしい攻撃も出来た。出来たけど機会はいつもより少なくて、得点出来なかったという感じ。あと一押し出来れば、というところだったけどそれをさせない鹿児島さんはやはり強かった。
そんな中、可児壮隆(かにまさたか)選手が見せたマルセイユルーレット!
あれはカッコ良かった✨
さすがプロです👏
これがあったから結構満足出来ました。

さて。
今回の入場者数は1722人。
いつもより若干多いかな、という程度で、奈良クラブとしては平均的な数字。
もうちょっと欲しいのが正直なところですが。

帰りに見た、高齢のお客さん。
手摺りに掴まってゆっくり階段を登ってらっしゃる。
ロートフィールド奈良は1983年設立。
ちょうど築40年、昭和の建築物です。
バリアフリーなんて言葉すらなかった時代なので、そういう設備もほぼない。
メインスタンドは、階段で上がって来るしかありません。
正直言って、高齢の方が観に来るにはつらい環境です。
それでも、この方は観に来られた。
それなりの思いがなければわざわざスタジアムに足を運ぶ事はないでしょう。
それでも、彼はここに来ました。
こういう方の思いに応えられる世の中であって欲しい、と私は思いました。
世の中みんな、いずれは「高齢者」になる訳だし。
少数だけど、現実的に確かに存在する人たち。
そういう人たちの思いは、大切にしたいなと。
私にとっても、愛すべき人たちでもあるので。

私個人だけではとてもとても発信力が足りないのでもどかしいのだけれど。
奈良クラブには、こうしたちょっとした困難があっても観に行きたい、と思える魅力がある。
ただ。
それを「まだ」知らない人が多いという事。
そして。
スポーツの力を過小評価している人も多いという事。
私が世の中に訴えたいと思う事を挙げるとすれば。

「誰かを応援しようという気持ちを持てない人は、誰からも応援されない」

逆に誰かを応援しようとしている人たちは、愛すべきものを持っている。
そこにアプローチ出来る手段として、スポーツは存在している。

奈良県民の皆様。
スポーツに少しでも興味のある皆様。
愛すべき人たちが、ここにいますよ。


















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