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てつがく

 という言葉が嫌いだ。

 藪から棒だな。いつもそうだ。
 哲学者に喧嘩を売っているわけではない。価値が無いと言っているんじゃあなく、「果たして『他人から』学ぶものなんだろうか?」と思うというだけ。
 例えば、哲学とは何か。これだけでも随分と難しい問題だろう。もしかしたら答えは無いのかもしれない。そもそも明確な答えが存在しないのなら、それは人に教わるものではないんじゃあなかろうか。
 私は、哲学するということは人生を懸けることだと思っている。自分の人生の中で、生きるとは何か、善悪とは、人間とは何なのか───そういった物事を考え、己の経験を踏まえて自分の答えを持つこと。他人に影響されたって構わないけれど、だからといって他人の考えの丸写しをするのではただの思考停止だ。どこかしらに独自性というか、自分の経験に裏打ちされたものが必要だと思う。

 哲学というものについて、人がどう考えているのか聞いてみたいな。別に偉い学者の言うことに興味は無い。だからといって身近な人にいきなり「哲学ってなんだと思う?」なんて訊いたらそれはそれで変だろう。だから哲学書というものが存在するんだろうか。
 うん、やっぱりこの呼び方は嫌いだ。便利だが鼻につく。もっと大衆的な呼び方になればいいのに。「ハッピーライフ学」とか。それはそれで頭の中お花畑で嫌だな。

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