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【ぶらり散歩】あの憧れ5つ星ホテルを無料でちゃっかり堪能

およそ高級ホテルとは無縁の人生を送ってきた。
いつかは…と思わなくもないが、基本的にお宿は快適に寝れればOK派!
いや、すみません、単にお金が足りないだけです。

というわけで東京で四六時中働きながら、長らく(ボクの中で)ベールに包まれてきた高級ホテルにぶらり、というのが今夜の散歩。

ちゃんと口実がある。
「クリスマスイルミネーションを観に来ました」ってね。
将来お客さんになる可能性もゼロではないしね!

ホテルニューオータニ

ここは東京、赤坂見附至近の紀尾井町。勤務地に近く少し足を伸ばせばサクッと来れるというのに、来る理由も気力もなかった。が、今日はイルミネーションという立派な目的ができたので足取り軽くウキウキ散歩である。

結論、ここはすごい!
イルミネーションはもちろんすごい。
だが、これがホテル?!と開いた口が塞がらなくなるほど敷地内の日本庭園に度肝を抜かれた

5つ星ホテルは数あれど、なるほどこういうしつらえだから外国人(要人含む)が長期滞在するわけか。

普通は車で乗り付けるアプローチを、庶民は当然徒歩でテクテク攻めて行くわけだが、とりあえずホテルの前の銀杏並木が雰囲気を醸し出し過ぎており、どうしてもカメラに収めたくてなかなか敷地に入らない。

おまけに、ホテル入り口のイルミネーションが「森」だ。
クリスタルなトナカイ?にウサギ?が「あ、見つかっちゃった」という感じでファンタジックな光を放っている。これまたアングルハンティングのためなかなか中に入れない。


そぼふる雨の中、ひとしきりあ〜でもないこ〜でもないとやって、ようやく本丸に攻め込む。歩いている人なんて誰もいないやと苦笑しつつ、メインエントランスへと進む。

1Fではイベントルームで大きなパーティーか何かをやっていて、シックな装いの中高年が煌びやかな会場から出たり入ったりしている。ボテボテしたダウンコートを着ているボクは浮いてしまった。。

メインエントランスのちょうど反対側に、広大な日本庭園があるという。そこが今日の目的地である。

園内は人影まばらで、水の流れる音、遠目に見える部屋の明かり、そして微かにチラつくイルミネーションと思しき灯りが見える他は、闇。静かだ。

少し進むと、朱塗りの小さな橋が出迎えてくれる。ちなみに、暗闇ながら、順路は一方向に制限されているので、迷うことはない。さながらテーマパークのアトラクションに入った気分で、次は何が現れるのだろうとドキドキしつつ、あまり一気に先を観ないよう勿体ぶりながら進むのであった。

橋を渡ると、植え込みの上にダイヤを思いっきりばらまいたような光の絨毯が広がる。写真に撮ると蛍が止まっているようにも見える。このエリアにはこれでもかってくらいレストランがあちこちにあった。一番最初に目についたのは鉄板焼の店と思しき「石心亭」

過去2回、鉄板焼を食べたことがあるが、シェフの鮮やかな手つきと会話を楽しみがら特別贅沢な気分だったっけ。奥さんを連れてきたいな。白人カップルが笑顔でくつろいでいて、心からようこそ!と思う。

光の絨毯を抜けると、あたりは途端に仄暗い闇に包まれる。少し心細くなりつつも、少し行くと次々と古民家風のレストランがひょっこりと現れる。室内の豊かな時間と空間を流し見しつつ、一体どれだけ広いんだ…とこぼしながらぬかるんだ順路を進む。

ふと、行き先案内板が目に止まる。

「滝」

え?
そこには確かにそう書いてあった。

都内一等地にある1ホテルの敷地の尋常でない広さに驚かされたばかりだというのに、まさかの滝までおわすとは!

ということで、どうやらそこが最大の見せ場らしいから向かってみる。

暗い道をそろりそろりと歩くと、聞こえてきた。流れ落ちる大量の水音。

そして、順路のデッドエンドに到達すると.....


おおおおおお……
これは素晴らしい!
暗い細道からの開放感がうまく演出されている。数客のベンチもあって、しばし腰掛け、水の芸術を観ながらしっぽりとした語らいができそうだ(できないけど)。

気軽に泊まれるホテルではないが、この日本庭園と滝を眺めるだけでも十分贅沢な気分に浸れるものだ。機会があれば天気の良い昼間にも訪れてみよう。


■イベントガイド

ホテル外周イルミネーション:
2023年10月27日(金)~ 2024年2月29日(木)

メインツリー:
2023年11月10日(金)~12月25日(月)

16:00~26:00 鑑賞無料


今日も散歩にお付き合いいただきありがとうございました!

最近iPhone 11をついに卒業し、カメラ性能に惹かれて iPhone 15 Pro Maxに。今後写真はこの子で撮影することになりますが、さぁ、エアトラベラーはその実力を発揮できているのでしょうか笑

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