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【ぶらり散歩】紅葉まっさかり!東京タワーは登るより芝公園から見上げるべし
東京、港区、芝公園。
この辺り、エアトラベラーの母校がある。改築され近代化された校舎はすっかり当時の面影を失ってしまったが、中高6年間通い詰めたこの地で、いいか悪いかはさておき僕の人格や学力は養われたのである。
当時は、絵に描いたようなガリ勉くんで、通学路の周辺を散歩すらせずひたすら自宅と学校と進学塾を往復していた。
受験という呪縛から完全に解き放たれた今、改めてこの界隈を「観光気分」で歩いてみると、景色という観点からも実に恵まれた環境に置かれていたことに気づく。
芝公園は幾つにも分かれて点在し、それぞれ雰囲気も異なっている。ただ、どのパートからでも東京タワーが見えるので、「芝公園ホッピング」をするだけで気持ちの良い散歩になる。
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12月も中旬だというのに夏日だったり、かと思うと急に冷え込んだりと傍若無人な天候には呆れるばかりだが、この日は晴天かつ15度前後とまさに散歩日和。
紅葉はとうとう都心にも行き渡り、街路樹の色づきはクライマックスを迎えている。これを過ぎると落葉が進んで葉よりも黒い枝が目立つようになって見た目にも冬の到来の趣が濃くなる。
芝東照宮
最初に足を運んだのは徳川家康が自ら命じて彫刻させた等身大の寿像がご神体として祀られているという芝東照宮。
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その境内にある大銀杏が大迫力!
遠目に東京タワーを覗かせつつ、燃え盛るような金色の葉で圧倒してくる。時折はらはらと舞い落ちる葉は小判のようだ。
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天満宮の横はだだっ広い広場になっている。
ここは視界が開けていて、東京タワーの根元近くまで拝むことができる。
イチョウの他にもみじなどもあり、まさに赤や黄色の紅葉と一緒に、青い空に映える東京タワーのツートンカラーを楽しめる絶景スポットだ。
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増上寺
日比谷通り沿いに御成門駅(おなりもん)方面へと進むと、かの有名な増上寺が左手に現れる。中高は仏教校だったので、この大本堂にて、大僧正直々の有難い(けど当時は眠たい)お説法を年に数回いただいた。
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境内は外国人観光客も多めで、大本堂と東京タワーのツーショットや、迫力満点の山門と紅葉などをカメラに収めている。
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山門の先から駐車場を経由して境内に入りうろちょろしていると、とても心惹かれる光景に出会った。
何体ものあどけない顔立ちのおじぞうさんが、風車片手に整然と立ち並んでる!中には手網の赤い帽子をかぶった「子」もいて、ぷっくりとしたほっぺと小さくつぐんだ口、安らかに閉じた目がなんとも可愛らしくてたまらない。
おそらくは悲しい過去のあった子供たちの御霊を祀るものと思われるが、この一角にたたずむと、キャッキャと元気の良い歓声さえ聞こえてきそうではないか。大変に癒される出会いだった。
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みなと図書館付近
隣接する東京プリンスホテルを左に見ながら、さらに日比谷通り沿いに進もう。
東京タワーへと続く道が日比谷通りと丁字路をなしている交差点の横断歩道に上がる。両サイドの銀杏並木に挟まれる形で、センターには先日オープンしたての麻布台ヒルズが見える。評判はイマイチだが今後どうなるか。右手には港区立みなと図書館があり、その裏がまた芝公園である。
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図書館裏のイチョウの枝振りと、落ちた葉が織りなす黄金の絨毯は出色だった。コンクリートジャングルのど真ん中にあって、これほどまでに自然の美しさを感じられるとは、芝公園はまさにオアシスと言って差し支えない。小さなベンチや子供用のカラフルな滑り台付き遊具と相まって、エキゾチックな感覚すら覚える。
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多くの観光客は、この公園から見える東京タワーを目当てにカメラを携えて訪れる。下の写真の構図が典型だ。紅葉と青空と東京タワーの完璧な取り合わせ。ベンチで寛ぐ人々のスローな雰囲気ものどかで気持ちがいい。
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ということで、芝公園役から御成門駅付近まで、短距離ながら見応え抜群の紅葉散歩を楽しんだ昼下がり。小腹が減れば近隣には洒落たカフェもあり、しばし時間を忘れてゆったりとしたひと時を過ごすこともできるので、大変おすすめのコースである。
いかがでしたか? 見たところ紅葉のクライマックスは持って来週末までかと。楽しみたい方はお早めのお出かけを。
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