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Vol.3 デザイナー・リサーチャー育成はじめました -育成コンテンツの整備-

こんにちは、デザイナーの篠原(@shinopara_jp) です。サイボウズという会社でデザイナーの採用・育成・チームブランディングを担当しています。

この記事はサイボウズ デザイン&リサーチの育成に関する取り組みについて紹介する3回目の記事です。前回は、メンバーが持っているスキルの見える化について紹介しました。

今回は「育成コンテンツの整備」についてご紹介します。

職場環境に馴染むためのオンボーディングも育成施策として取り組む必要性がある

今年サイボウズ デザイン&リサーチに新メンバーが3名(新卒2名・中途1名)加わりました。1年に3名も新しいメンバーが増えるのは初めてで嬉しい反面、それに対応できる育成体制が十分に整っていなかったこともあり、仕事を進める上で不安を感じさせてしまう場面が多々ありました。

今後も新しいメンバーが増えることを考えると、知識とスキルを身につけるためのコンテンツはもちろんのこと、人や環境に馴染むためのオンボーディングも育成施策の一環として取り組む必要性を感じ、育成コンテンツにどのようなものがあると良いか改めて整理し直しました。

画像:サイボウズ デザイン&リサーチ育成コンテンツ

育成コンテンツは大きく「オンボーディング」と「知識・スキルアップ」の2つに分けられます。

オンボーディングは本来持っているスキルや個性を発揮してもらうための準備体操的な役割を担います。いきなり新しい環境に入って「さあ、仕事をしてください。」と言われても環境や人に馴染めず、心理的安全性が低い状態だと、なかなか実力を発揮できなかったり、本音で議論することが難しかったりします。そのハードルを超えるためのコンテンツを用意しました。

知識・スキルアップは主に新卒向けのコンテンツです。デザイナー・リサーチャーとしての基礎体力作りを行います。新卒の場合、ビジネスとしてデザインやリサーチを行う経験がまだ浅いため、先輩社員と一緒に座学や実務を通して、着実にビジネスで通用する知識とスキルを習得していきます。

これから具体的にそれぞれのコンテンツ内容を紹介したいと思います。

オンボーディングコンテンツ

チームビルディングイベント(人・環境に馴染む)
人と職場環境に馴染むことを目的としたコミュニケーションイベントです。今年はコロナの影響でリモートワークが中心になりました。その影響で無意識に雑談が省かれてコミュニケーション自体が減ってしまったこともあり「ランダム雑談」「3時のおやつ雑談」を定期的に開催しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

この雑談イベントを導入したことで、以前より入社間もないメンバーの困りごとを把握・対処しやすくなりました。些細な困りごとであっても、早期発見をして適切に対処していくことで心理的安全性が高まり、人や環境に馴染んでいくことができるのではないかと思います。

来年は合宿などメンバー全員で取り組めるコミュニケーションイベントを実施してメンバー同士の連携強化をはかっていきたいと思います。

グループ内研修(関係者・仕事の進め方を知る)
サイボウズ デザイン&リサーチには6つのサブチームがあり、それぞれの強みを活かして業務を行っています。それぞれのサブチームがどのような業務を担っているのか、どのような関係者とどのように仕事を進めているのかを知るために、2週間ごとにサブチームを回って業務を体験してもらいます。

画像:サイボウズ デザイン&リサーチのサブチーム

具体的な研修内容については弊社の新卒デザイナーNiaがまとめた研修体験レポートをご覧ください。

新卒デザイナーのデザイン研修#1 US&チームブランディングチーム
新卒デザイナーのデザイン研修#2 UXリサーチチーム
新卒デザイナーのデザイン研修#3 kintoneチーム
新卒デザイナーのデザイン研修#4 PoCA11yチーム
新卒デザイナーのデザイン研修#5 Garoonチーム
新卒デザイナーのデザイン研修#6 Office&リモートチーム

グループ研修のメリットとしては配属のミスマッチを防げるという点があります。持っているスキルや個性を活かせる場所がどこなのか見極めて適切なサブチームに配属することで、最終的に個人の能力を最大限に活かし、チームの強化につなげています。

当初は新卒を対象とした内容でしたが、今後は中途にも実施していく予定です。

ナレッジシェア(業務上の諸手続きを知る)
「休暇の申請ってどうしたらいいですか?」「ペンタブを備品で買いたいのですがどこに依頼すればいいですか?」「交通費の精算ってどうやるんですか?」等々、本来の業務とは違うけれど、働く上で避けては通れない手続きが意外とあるものです。

こういった手続き系のマニュアルはすでに社内にあるのですが、入社間もないとそもそもマニュアルが社内に存在していることすら知らないですし、どうやって探したらいいのかも分かりません。

本来の業務により集中できるように、このような手続き系のナレッジをうまく共有するコンテンツや仕組みを来年から整備する予定です。企画段階ですが「サイボウズの歩き方」がわかるガイドブック的なものをイメージしています。(地球の歩き方的な)

知識・スキルアップコンテンツ

各種勉強会(知識のインストール)
デザインやリサーチの業務を行う上で共通言語となる知識を身につける座学コンテンツです。先輩デザイナーやリサーチャーが講師として勉強会や輪読会を開催します。勉強会の内容は前回の記事で紹介したスキルマップをベースに決めています。

いままで知識の取得は個人任せにしていましたが、それだと身につける知識の分野や深さが人によって異なるため、共通認識のもと議論を行うことが難しい場面が多々ありました。業務をスムーズに行うためにも、最低限押さえておくべき基礎知識を定義して、身につけるためのサポートを行っています。

主に新卒を対象としていますが、興味のある人は誰でも参加できるカジュアルな勉強会です。

デザインワーク・リサーチワーク(デザインとリサーチのスキルアップ)
ビジネスで通用するデザインとリサーチの基礎力を鍛える修行として、以下の業務を先輩社員と共に行います。スキルアップしながら関係者との調整の仕方を覚えたり、プロジェクトを自ら動かしコントロールする方法も学びます。

デザイン
・サイボウズ デザイン&リサーチの採用サイトリニューアル
・サマーインターンサイト・チラシ制作
・他部署からのデザイン依頼

リサーチ
・リサーチのプランニング・設計
・リサーチの実施・分析

メリットとしては、教える側である先輩社員の育成にもつながることです。人に教えることで知識が深まることはもちろん、マネジメント力も養うことができます。

今回紹介した育成コンテンツは、これからもアップデートしてどんどん充実させていく予定です。育成の取り組みは始めたばかりなので、うまくいったこと・いかなかったことを常に振り返りながら改善していきたいと思います。

デザイナーやリサーチャーがチームワークあふれる状態で働ける環境や仕組みをデザインしていきたい

サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」という理念のもと、チーム・コラボレーションを支援するツールを開発・提供しています。

製品開発に携わるデザイナー・リサーチャーとして、まず自分たちがチームワークあふれる状態で働いていることが大切なのではないかと思います。新たなメンバーが増えてもチームや環境にすぐ馴染めてチームワークを発揮できる状態にする。そのために育成はなくてはならないものだと感じています。

「チームワークあふれる社会を創る」に貢献するデザイナーの一人として、メンバーがチームワークあふれる状態で働ける環境や仕組みをデザインしていきたいなと思います。

この記事を読んで一緒に働きたいと感じたデザイナー・リサーチャーの方がいらっしゃいましたら是非一緒に働きましょう!お待ちしています。


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