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エンジニア採用のピッチ資料づくりで気をつけたポイント

こんにちは、篠原(@shinopara_jp) です。サイボウズという会社でデザイナーとして働いています。最近は開発本部内にある採用チームの兼務も始めて、採用活動周りのデザインも行なっています。

少し前になるのですが、エンジニア採用のピッチ資料を制作して社外公開しました!👇

この記事では、制作にあたって気をつけたポイントを紹介したいと思います。これからエンジニア採用のピッチ資料を作る方の参考になれば嬉しいです。

エンジニア採用のピッチ資料とは?

一言で言うと「会社・事業・開発運用体制・現場のカルチャーがサクッとわかる採用資料」です。「エンジニア」という名前がついていますが、エンジニアに限らず、デザイナーやUXライターなど、サイボウズ製品の開発・運用に携わる仕事に興味がある方向けの資料となっています。

現在サイボウズでは、開発本部・運用本部の採用に一段と力を入れており、採用を促進するためのツールとしてピッチ資料を制作しました。

なぜピッチ資料が必要なのか?

実は、サイボウズにはすでに会社説明資料があります。なぜそれを使わずにピッチ資料を作ったのか、それには2つの理由があります。

一つ目の理由は、開発・運用に関する情報が少ないことです。会社説明資料では、会社概要・事業・制度といったサイボウズ全体のことはわかるのですが、開発運用の体制だったり、現場のカルチャーや力を入れている分野など、肝心な現場の姿が見えません。

二つ目の理由は、「サイボウズのことがちょっと気になるエンジニア」には情報量が多すぎることです。「ちょっと気になる」という方は、他にも気になる企業が複数ある状態なので、サクッと情報収集をして自分に合いそうな会社か判断したいという気持ちでいます。

会社説明資料は会社の概要・文化・制度についてしっかり知るには十分な情報量なのですが、さまざまな会社を検討段階の方にとっては、情報量が多すぎて時間を奪ってしまうことになります。

ピッチ資料は、「ちょっと気になる」というライトな温度感の方へ向けて、自分に合いそうか判断してもらったり、もう一段階興味を深めてもらうような役割を果たします。

ピッチ資料の使いどころ

使い所としては、カジュアル面談・オンラインイベントといった場面を想定して作りました。これらの場面では、少ない時間でいかに特徴や魅力を伝えられるかが鍵です。

時間が限られているからこそ、魅力をサクッと伝えることができる資料があれば鬼に金棒!そして、一つ共通した資料があれば、面談やイベントごとに一からオリジナルで資料を作る手間も省けます。

作る上で気をつけた4つのポイント

ここからは、ピッチ資料を作る上で特に気をつけたポイントを簡単に紹介したいと思います。

1.ワークショップで関係者と合意形成を行う
採用に関わる資料を作る際、難しいポイントは「どういった情報をどこまで載せるか決めること」です。そこで、ピッチ資料に入れる情報の整理・取捨選択・決定を短時間で効率的に行うために、関係者とワークショップを行いました。

ワークショップを行うメリットは、関係者と合意形成をしながら情報整理が進められるので、資料化した時に出し戻しが少なく済むことです。

ワークショップで使った付箋の画像


2.「もうちょっと詳しく知りたい」と感じる情報量にする
資料を作る側からすると、あれもこれも情報を入れたくなるもの。しかし、入れすぎると、エンジニアにとって「サクッと知ることができる」という価値が薄くなり、負担となるボリュームになってしまいます。

なので、思い切って概要レベルの情報にとどめ、全体として「もうちょっと詳しく知りたいな…」と感じるぐらいの情報量にしました。

3.オンラインでシェアされることを前提としたレイアウトにする
最近はTwitterで資料を公開することも多くなりました。そのため、オンラインでシェアされても一目で内容がわかるようなレイアウトや情報量にしました。

ピッチ資料に関するツイート

レイアウトで気をつけたポイント
・一目でわかるように、見出しの文字は大きく・太く
・1スライド内の文字数は少なく、簡潔にまとめる
・ZoomやYouTube Liveで使われることを考慮して上下左右に余白を取る

ZoomやYouTube Liveを使ったオンラインイベントでは、右上や下のエリアが隠れがちです。伝えたい情報が隠れてしまうことは非常に残念なので、余白は多めに取ることを心がけました。

YouTube Liveでピッチ資料が使われた時の見え方

上の画像はYouTube Liveで資料が使われた時の見え方です。余白を取ることで、YouTubeのUIパーツ、Zoomのロゴ、スピーカーのワイプに重要な要素が被って見えなくなることを回避することができました。

4.誰でも更新・編集できる形式で作る
デザイン性を重視するとKeynoteやFigmaでピッチ資料を作りたくなりますが、デザイナーじゃなくても社内のメンバーなら誰でも更新・編集できることを考えてPowerPointで作成しました。

目指したのはオープンソースな資料です。そうすることで、私の手を離れても問題なく更新ができますし、資料の一部を転用して、使われる場面にあったスライドに調整することも可能になります。

資料をそのまま使ってもいいし、ちょっと情報を追加したい人は気軽にできる。そういった柔軟な使い方ができるようにしました。

社内の反響

ここからは社内の反響を紹介したいと思います!

「カジュアル面談にちょうどいい資料ありませんか?」という時に、ピッチ資料がオススメされています。

kintone上でのやりとり1

もちろん、実際にカジュアル面談で使われています!

kintone上でのやりとり1

「採用の様々なシーンで活用できそう」という声も。

kintone上でのやりとり3

誰でも編集できるオープンソースな資料にしたことで、イベントのスライド作成に活用するメンバーも現れました。

kintone上でのやりとり4

「見やすい」「伝わる」と言った声も!

kintone上でのやりとり5

エンジニア採用のピッチ資料を作って採用を加速させる!

現在サイボウズ社内では、ピッチ資料が採用における様々なシーンで活用されるようになりました。一度作っておくと、色んな場面で使えてとても便利なので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか!

最後まで読んでいただきありがとうございます!Twitterもやっているので、お気軽にフォローしてください👋 https://twitter.com/shinopara_jp