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明の日記♯2「はじめての型染め」

こんにちは。一週間に一度くらい更新出来たらいいなーと言って日記1を投稿してから三か月たちました。やってんな。

最近は学校も本格的に始まって、専攻しているテキスタイルの作品制作にも取り組み三か月noteサボってる間に初めての作品は完成してしまいました。というわけで今回の日記はその制作について書いていきたいと思います。

今回私が学んだのが「型染め」という技法を使ったものなのですが、これは日本独自の染色の技法です。ざっくり制作の手順だけ載せておきます。


①草稿…下絵です。後で切り絵のように描いた図を彫ることになるのでぼかしなどの表現は使わず白と黒の二色で書いていきます

②型彫り…草稿を防水の型紙に写し取って白場を切り抜きます。

③糊置き…彫った型紙を布の上において、切り抜いた部分に糊を置きます。型染めでは糊を置くことで白場が染まらないようにします。(防染)

④染色…糊が乾いたら、布を染めます。完成したものは草稿で黒く描いたところが染まった状態になります。


だいぶ端折りましたが以上が制作の手順になります。

私がこの型染めで印象に残っているのが、型染に使われる素材についてです。糊は「糠(ぬか)」と「餅粉」と「塩」でできていて、すべてナチュラルな素材で体にも優しいです。他の工程で使うものも伝統に則って作られているものであれば、糊と同じく体に優しいものばかりです。化学染料・化学繊維の塊の工業製品に囲まれて生活しているので、先人の知恵、みたいなものを感じられてすごく感心しました。

伝統工芸支援の意味も兼ねて、オーガニックとか自然由来みたいなものにこだわりのある人は型染めの製品など見てみてはいかがでしょうか。


次は制作の感想みたいなものを。今回は制作手順②の型彫りが一番苦しい作業になりました。細かい柄彫っていると本当に終わらない、作業の終わりが見えずゴールデンウイーク最終日半泣きで彫り続けてました笑 まあ、結果は頑張った甲斐あってそれなりに納得いく作品ができたかなあと思います。色に関しては毎度のこと微妙な感じになってしまったので、型があれば何枚でも染め直せる、型染の良さを生かして再挑戦したいと思います…多分…!

最後に講評があったのですがこれだけはうまく話せないですね。脳内シュミレーションは完璧なのに大勢の前に立つと自分が何を言っているのかわからなくなって、支離滅裂なことを口走り、終わった後大反省会…作品の見せ場をそれらしく紹介したいのに伝わりきらないまま終わってしまうのは本当に悔しいです。あと3年でマシになればいいのですが。


はい、今日はこんなもんで終わりにしたいと思います。伝統工芸や繊維の歴史なんかを学んでいる身としては私の制作日誌より技法そのものに興味を持ってほしいというのが本音です…

あ、あと、今回紹介した技法に近い「ステンシル」という家でもできる技法があるので、気になる人は検索してやってみてください。オリジナルTシャツとか作るのにぴったりですよ。


では、この辺で。最後までご覧いただきありがとうございました!

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