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勇魚に改名したのには訳がある

勇魚という漢字。これ皆さん読めますか?

この漢字は、いさうお でも いさかな でもなく『いさな』と読み、意味としては、日本の古い言葉で鯨のことを指します。わたしも元々は知りませんでした。

改名前は『シノミヤ.』を名乗っていました。カタカナ四文字だったのは中性的な印象を持たせたかったからです。サ行の音は海の波音みたいな薄い水色のイメージがあって入れたかったのと、日本らしさもそこに加えたくて『◯ノ宮』という読みを思いつき、そこから元のシノミヤという名前がつきました。

現在の名前は『四ノ宮 勇魚』。中性的な印象も日本らしさも大事なアイデンティティだったので、名前をつけるのには実はかなり苦労しました。

特にこだわったのは音の響きの違和感のなさ。

カタカナに起こすと シノミヤ イサナ。シノとサナが同じ母音で、ノとナも同じ母音を使っています。音のリフレインが綺麗に聞こえるのです。音楽で言うとアルペジオみたいな、綺麗な和音。

そして何よりイサナが鯨を意味していることが決め手となりました。わたしは鯨が好きです。つぶらな目をしていて、大きくて、まるで海の王様みたい。昔から空想でもよく空に鯨を泳がせていました。きっと教科書で読んだ「くじらぐも」と言う作品に影響されているのだと思います。

ちなみに余談ですが、フルネームで名前があると名乗りやすくなってとても良かったです。他の方と名前が被る、なんてことも無くなりました。ただ時々、『いさお』と読まれてしまい、つっこむくらいです。

改名と決意

『シノミヤ.』名義で活動をしていたのは2018年9月あたりから、2020年11月くらいまで。改名した時期は、ちょうど私がフォトグラファーを名乗るのをやめて写真家を名乗り始めた時期と重なります。

下手に名前を変えるとブランドイメージも写真のイメージまでも変わってしまいかねません。かなり気を使いながら変更しました。

この辺りもかなりニュアンス的な微妙な話になってくるのですが、皆さんはカメラマン・フォトグラファー・写真家 と言う言葉の使い分けってどうしていますか?

わたしはかなりこだわってそれぞれの言葉を使っています。ここからはわたしの解釈になりますが、定義としては、

カメラマン = 職業としてカメラを使い、依頼を受けたものは依頼人に言われた通りに撮る。金銭の授受が発生する。
フォトグラファー = 趣味でカメラを使う人も含む。最も広義。
写真家 = かなり崇高な印象。芸術家に最も近い存在。表現をする人。依頼では自分のテイスト・主張をはっきりさせる。

として考えています。CARBONのtakeiさんに尋ねられてから考え直して、このように自分の中でカテゴライズしています。

写真家を名乗ることには、正直かなり勇気が要りました。自分が今まで目指していた存在に『なる』と言う意味だからです。だから批判が来ることもそれなりに覚悟してプロフィールを変更しました。

批判は今のところひとつも来ていません。

もう写真家を名乗って仕舞えば後戻りはできません。それは表現をし続けながら生きるということですが、私はそれを必ずやるのだという決意がありました。

そういうわけで、名前とプロフィールを同時に変えました。先日プロフィール写真も変更しているため、かなり印象が変わったという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

なんにせよ、これからも妥協せずに写真家 四ノ宮勇魚として努力を重ねていきたいです。

2021/01/08


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