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修士研究-発表後雑記

やっとこさ、修士論文を提出した。
気づけば大学院生もあと2ヶ月である。修了式までは大体1か月。

大学院生生活と2023年度を振り返るのは、3月末にやりたいと思います。
というのも、まだ院生中にやっておきたいことがまだ残っているから。

さて、今日の話題は修士研究の提出・発表後の雑記

論文には謝辞という、論文執筆に際してお世話になった皆々様にお礼・感謝を最後に述べるのですが、論文本体にはすらっとしか書かないので(長々書いても気持ちが悪いので)、その続きを書いてみることにします。

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本研究を進めるにあたり、多くのご指導を頂いた先生方には深く感謝いたします。ゼミにて毎回的確なご指摘を頂きました。研究の進め方から論文執筆に際した注意点まで様々なことを学ばせて頂きました。改めて感謝申し上げます。

感謝の言葉に加えて、研究しながら感じていたことを補足。

卒業設計のみで学部を卒業した身としては、「論文」というものを書くこと自体が初めてで、周りで卒業論文を書いていた同級生を横目に見て、進め方や書き方を知っていただけでした。色々と調べてまとめることは好きだし、得意な方ではあったので、そこには困らなかったですが、研究として進めていくということと、ただ調べてまとめる(勉強・学習)ということの間にちょっとした認識・モチベーションなどのつぼみを自分で作って、はまってしまい、長い迷走期間を生んでしまったのだと、今では感じています。

たまに自分のTLに流れてくるんですが、こうやって考えると研究も楽しくなるなと、11月ぐらいからは感じていました。

そして、論文を主査の先生に渡した時に言われた、「納得のいくものは書けた?」「参考になることはあった?」という言葉は、上のことそのものというか、言われた後で反芻して、すごく沁みました。

本当に、うちの研究室は、非常にキャラクターの違う先生がいらっしゃって、おひとりおひとりが違う視点から自分の研究に意見・アドバイスをもらえるので、決められない人・決めてほしい人には辛い研究室だと思います。
まあ、「自分の研究なんだから自分で決めてよ」という言葉が飛んでくることは想定しています。

なので、意識さえすれば、自分で決めて進められるようになる。そして、先生方が船頭から水先案内人へとシフトチェンジ。そう思っています。
自分自身が、上のようにシフトチェンジできたのかどうかは他人に評価を任せることにしますが、2年間こんな研究室にどっぷり浸かったことを上手く活かしていきたい所です。

自分にとって、様々な意見を聞けるのは、発見が多くて刺激的である一方で、対応しないとと感じるものも多くて、選択を迫られるので、そういう所は苦労しました。というか自分の問いや分析が荒いことが発端なので、そういうことを気づかせてくれるという意味でも本当にありがたい環境でした。

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研究に関して、こうしたらよかったなと思うことは沢山あるんですが(つまり、小さな後悔は沢山あるが)、研究を始めた頃に一言いうとすれば、『既往論文やら本をたくさん探し読んでも、そこに研究・論文の答えはないから、自分が今興味のあることが何かを探して、言語化してから調べた方がいいと思うよ。言語化するために本や資料を読んだ方が身になると思う。』と。

調べすぎると問いは平凡化する。
すぐに全体像を掴んで、自分なりに問いを立てる。
調べすぎてしまう自分が、何度も陥ってしまうループから脱却して上のような進め方ができるようにこれからも考えていかないといけません。

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4月からは、都内で首都圏を中心に都市開発や再開発の計画に関わることにはなるかと思いますが、研究活動を通じて、今後の都市づくりにおいて「都市と地方」あるいは「中心部と周辺部の関係・連携」は重要なテーマであると考えており、より良い関係性とは何か、引き続き積極的に考えていきたいと思っております。最後に、研究活動を支えてくださった皆様に、改めて、この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
2023年2月

謝辞といいつつ、最後に将来への伏線というか、ビジョンも書いてみたんですが、これもすらっと書いてしまったので、少し補足。

上にも書いた通り、4月からはおそらく首都圏などの都心での都市開発・再開発の計画設計に従事します。研究では地方都市における市街地再生の実態・方法について考えていて、研究室のプロジェクトでも地方都市に関わっています。シンプルに考えたら線形につながっては行かないでしょう。

でも、これは個人的な感覚に過ぎないですが、移動のスピード・費用が低くなっているし、データやモノだけなら距離をあまり感じなくなっている現代において、「都心」も「地方」もないと思うのです。

「都心」であろうと衰退するだろうし、「地方」であっても周辺都市の中で上手く立ち意味を決めて立ち回れば豊かになると思っています。
適材適所、すべての街が同一の目標(人口増加・生産高向上など)に向かうことはできないと思いますが、それぞれの街にはそれぞれの街が持って生まれた適性・キャラがあって、そこに向かえばいいんじゃないかと思っています。

そう考えた時に、大事になってくるのは、①適性・キャラを理解すること、②それを理解して明確な目標に決めること、③目標に向かって取り組むこと、ではないかと。
そして、目標に向かって進むための術。なんとなく自分の修士研究を今自分がおぼろげに
考えているものに位置づけるとすると、進むための術の種(特に疲弊する地方都市での術)を整理したことということになるかと考えています。

なので、次は「都市」側の術を知ること、そして「中心部と周辺部の関係・連携」。少し綺麗なストーリーにし過ぎている節もありますが、少しずつ考えながら、変化させながら前に進んでいきたいと思います。

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少し冗長になってきたので、ここで切ります。
発表が終わったので、少しひと一休み。今週は梗概を修正します。
ちゃんと論文を外にも出したいなと思っているので、でたらまた、こちらに投稿することにしたいと思います。やったことをちゃんとした形で外に出すのは大事だと思っているので。

さて、私は無事に修了できるのか、!
(審査が通っていない先輩は見たことないんだけど、ちょっと不安w)

私の研究活動に関わって下さった方々には本当に感謝です。
ありがとうございました!



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