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人生50年を裸眼で過ごしたおっさん、老眼鏡を買う

子どもの頃から視力ずーっとよくて、サングラス以外の眼鏡っぽいモノを人生で一度もかけたことがありません。でした。

しかし、10年位前から近いモノが若干見えにくくなる自覚症状があり、これが寄る年波には勝てぬというやつか…とへこんだりしてましたが、意外と症状は進まずこれまで過ごしてきました

しかし来年で50歳という節目が近づき、いよいよスマホの画面を見るのが無理になってきました。LINEの返信もよく読めないし、電子書籍とかもう絶望的。

というわけで10年の心の準備期間を経て、はじめて眼鏡屋さんののれんをくぐり、老眼鏡を買ってきました


視力検査に驚く

子どものクリスマスプレゼントを調達しにヨドバシアキバに行ったら、7FにJINSさんがあることがわかり、サクッと入店。

しかし、こちとら50年も眼鏡と無縁の人生送ってますので、店頭にはたくさん眼鏡のフレームが並んでいますが、そもそも眼鏡屋さんに入って何をしたらいいのかさっぱりわからない。

素直に店員さんに相談すると、まずは視力検査からしましょうということで手続き開始。順番待ちの管理をするためにまずLINEの友達登録をしてくださいと言われる。順番が来たらLINEで呼び出されるらしい。いまどきはそういうシステムなのか。


わりとすぐに検査の順番はやって来て、健康診断とかで見慣れたカタチの、顎を乗せて覗き込むタイプの機械の前に着座。てっきり、いつものランドルト環を使った検査をするものだと思ったら、中にピントの合わない絵が表示されていて、そのフォーカスが変わってはっきり見えたりぼやけたりが数秒、逆の目でも同じことをすると検査の人が「はい、終わりです」

え? いまので検査終わり? マジで? いつものランドルト環の検査、なんなんだよ。


そのあとは太さの違う縦線と横線が交差した絵を見せられて、レンズを変えながらその線の太さが同じに見えるまで調整して終了。あとは好きなフレームを選んで、決まったら教えてくださいとか言われる。こんなカンタンに検査からレンズ決めまで終わるのか、21世紀すげえな…


JINS MEMEに心惹かれる

フレームを選んでくださいと言われても、人生50年で運転時に仕方なくかけるサングラス以外で顔にパーツを追加したことがないので、もう何を基準で選んだらいいのかさっぱりわからない。ていうか、何を選んでも似合ってない感がすごい。

そんなこと思いながら店内を物色していると、こんな商品に出くわす。なんかニュースで見たことあるぞこれ

https://jinsmeme.com/

ニュースで見たときはなんかGoogleグラスみたいなスマートグラスっぽい感じだった気がするんですが、いまのJINS MEMEは鼻当てのとこに装置が集約されていて小型化されてた。ぱっと見では普通の眼鏡にしか見えない。

これがスマホとBluetoothで連動する。ジャイロセンサーが入っていて姿勢検出をしたり、なんか視線を追ってデータ取ったりもするっぽい。すげえな。

普段スマホアプリの仕事をしてるので、こういうのを見ると無駄にワクワクします。もう買うのはこれに決めて、JINS MEMEの中でフレームを選ぶことにしました。選択肢が絞られたおかげでチョイスもスムーズに

都合30分くらいですべての手続き終わり、商品の引き渡しまで30分くらいかかるということだったので、その間にヨドバシアキバの8Fで食事を済ませて家に帰りました


リアルタイム計測で姿勢をチェック

JINS MEMEとアプリを入れたiPhoneを連携させておくと、アプリ側で姿勢が正しいかどうかや、集中力がどのくらい続いているかとかをリアルタイム計測して分析してくれる。

なんか監視されてる感が気になったりもするけど、なかなか面白い

ただ、バッテリーの減りは早いなという印象。毎日充電しておかないとやや不安。

あと充電中の眼鏡をどうしておくか問題もある。とりあえずマスクをかけてるところに眼鏡かけるようにしてみたが、どうもおさまりがイマイチな感じが否めない。


近くのモノしか見えない!

眼鏡歴長い人には当たり前なんでしょうが、実際に老眼鏡をかけてみて驚いたのがこれ。近くのモノしか見えない。

スマホの画面が手元でクッキリ見えるのは、さすが老眼鏡だぜ! と思ったんですが、そのすぐ後ろにあるPCの画面がすでにピントがずれてよく見えない。距離的に20cm〜30cmくらいしか差がないと思うけど、それでももう焦点が合わない。

おそらく眼鏡ってそういうものなんだろうけど、50年裸眼で生きてきて、近くのモノも遠くのモノも普通に見てたので、近くのモノしか見えないってのがすごく不便に感じる。そして、こんなにも極端に特定の距離のモノしか見えないとは思わなかった。

スマホとPCですらこれなので、スマホ見ながらTV見るとか完全に無理。

という感じで、遠近両用レンズってのがなぜ必要なのかよくわかりました。両用じゃないと、ほんとに手元しか見えなくなるのね。

いまのところ外出時には眼鏡の必要性を感じてないし、たぶん読書かスマホを見るときだけ必要な状況なので、慣れればいいのかなという気もしてます。


JAF会員は10%OFF!

実はこれに気づいたのは購入した翌日…orz

JAFはいろんなところで割引きくので、なんだかんだで年会費を回収できちゃうことも多くて入ってたんですが、この2,3年は外出が極端に減ったりしたこともあってあまり使う機会がなかったです。そもそもクルマに乗る機会も減っている

もし今回適用していれば年会費の半分近くを回収できたのに。まさかJINSさんにそんな特典があるとは想像もしてなかった


鼻メガネで暫定解決

しかし近くしか見えない、しかもスマホ見るくらいの距離のピンポイント最適化フォーカスがつらくてもう老眼鏡いらないとか一瞬思ってましたが、なんか昔の学校の先生がこんなメガネのかけ方してたような気がするなと思って、鼻の先の方にメガネを引っかけるような感じにしてみたらこれがけっこう快適!

テレビとか見るときはレンズを通さずに見て、手元のスマホを見るときは鼻先にかけた老眼鏡のレンズを通して、視線だけを落とす感じに。

いわゆる遠近両用レンズはこれを実現してるんだろうと思いますが、買ったのは両用じゃないレンズなので、メガネのかけ方で解決を試みた次第

さて、これに名前はついてるのかと思って適当にググったら、スタパ齋藤さんがすでに書かれているではないですか。さすが我が心の師

僕は80年代にMSXとか使い倒してたパソコン野郎でベーマガ(電波新聞社のマイコンBASICマガジンの略) とかよく読んでたんですが、ついでにアスキー系のログインとかMSXマガジンとか、当然ファミ通とかもめちゃくちゃ読んでて、自分の文体はこの当時のアスキーのライターさんの影響受けまくりなんじゃないかと自己分析してて、特にスタパ齋藤さんの文章好きで多分影響うけまくりなので勝手に我が心の師なのであります

でも、JINS MEMEをこういうかけ方すると、たぶんジャイロセンサーが変な姿勢やめろって言ってくるような気がしてダメかも。道は険しい

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